「宇宙戦艦ヤマト2199」を見終えた。
2014年には新作映画も制作されるらしい。
現実世界では2199年なんてあるのかどうかわからんけど、
まあ、それはノストラダムスが過ぎた2000年だって同じことだから、置いといて。
いろいろあった、この何十年の間に。
ヤマトがらみの裁判も。
そしてヤマトのプロヂューサーが死んですべての決着がついたのだと想った矢先に、新作が作られたのだった。
(その間に、見てないけど、あの邦画でしかも実写の「ヤマト」もあったけど・・)
原作をトレースしながら、原作にリスペクトを払いながら、この「ヤマト2199」は作られたのだと思う。
松本大先生は、「ヤマトではあんなにヒトが死んじゃかいかんのですよ、だからわしはあのヤマトは知らんのです」と講演会で言われていた。
でも、「ヤマト」のファンは、やっぱり「松本先生の新作を観たい!」が大半を占めてると思うんですよね。
だから、田中圭一さんが「ヤマトの薄い本」という同人誌を2冊も出しちゃったってことは、ファンとしては随喜の涙ものなんだよ!
エロとかギャグとか散りばめられてても、底辺に「松本ヤマト」に対する愛が流れてるんだから!
・・てなわけで2冊とも手に入れちゃいましたよ♡
「ヤマトの薄い本」で検索かけると、中身、結構読めるので、興味のある方はどうぞ!
最終回、
荒廃した地球が見えてきて、
ひとり、地球と対峙した沖田十三艦長が、
「地球か…何もかも、みな懐かしい」と呟き、絶命する。
わかっていてもやっぱり涙ぐんでしまった。
悪しきものを抱え込んで、もしかしたらダース・ベイダーと化して、
ガミラスを滅ぼしてもおかしくなかったかもしれないあの男が、
最期に地球を見て想ったことはなんだったんだろう?
軍人としての彼の職務は無事全うされたわけだけど、彼個人の「希望」なんてあったんだろうか?
彼こそが、キャプテン‥ハーロック号のトチローがそうだったように、
「宇宙戦艦ヤマト」そのものだったのではなかったろうか?
だから、森雪が蘇ろうが、古代や島が成長しようが、真田さんがたとえサイボーグだったとしても、もうなにも驚くことなんてないのだ。
全てはあとは予定調和なんだから。
ここで書くのはどうかとも思ったが書いておく。
高校の時、オリジナルの「宇宙戦艦ヤマト」の紙芝居を、同級生SFオタクのヤツと一緒に夏休みに作った。
分担して画用紙に、大きな絵を描いていったんだと思う。
「文化祭」で反響なんてあったのかどうか、まったく忘れてしまったけど、そいつを処分する時、写真部のOくんに頼んで、写真に収めてもらった。
それを売りつけようとあこぎな真似をしたのだけど、ほとんど誰も買ってはくれなかった(当たり前だ!)。
それがなんと、同級生の可愛い女の子が買ってくれることになった。
天にも昇る気持ちだった。
そして、その女の子はもうこの世にいない。
多分40代で、あっちの世界に行ってしまった。
無論、彼女が高校から後、どんな人生を送ったのかなんて知らない。
彼女が死ぬ時、なにがその手から、その胸から、こぼれおちていったのかだってわかるはずもない。
でもあの時の彼女や、テニスコートにいた彼女のことは昨日のように思い出せるんだ。
なにが言いたいのかわからんけどそういうことなんだよ。
そして、おれの何回か目の「ヤマト」も、無事にいい着地点につきそうだ。
「まだ早すぎる死に追悼を」