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  • 2014.04.04 Friday

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    天国東京DAY(S)

    • 2014.01.30 Thursday
    • 16:25
    うたかたの泡のごとく、日々は、勢いつけたかと思いつまたしぼんでゆく。

    うたかたの泡の如き東京DAYS。
    永遠につづくかと思った休日は1日で終り、また日常に帰還してきた。
    それでいいのだとと思いつつも後ろ髪を引かれたりもしている。

    銀座の老舗ビヤホール「ライオン」で昼間っからおっさん二人、ゆっくりした時間軸で杯を重ねる。
    外は晴れやかな銀座のホコテンなのに、店の中は薄暗く、そこでは別の時間が流れてゆく。
    会話が途切れ、二人の間に、なんていうのかな、生きてきた時間分だけの「澱」のような何かが流れるのが見える。そしてそれは決して悪いことではない。

    こうやって生きてきたことがすべて「死」で消えるのは怖いという人がいて、
    人生の「営為」が、生きながら死ぬことで「無為」に帰すのが怖いという人がいて、
    もしかしたら二人は一緒のことを違う見方で言ってるだけなのかもしれませんよね。

    杯を重ね、肉を喰らい、ビールはもういいやと、ウーロンハイを飲み続ける。
    12時過ぎにはいった我々の周りも、やがて人であふれる。
    ひとり、カップル、家族、外人、なんてステキな都会の昼下がり。
    ここではみんなが各々の時間を持ち寄って過ごすのだ。

    そして、ふらふら歩いて辿り着いたのが、アメリカンなウエイトレスさんたちの待ち構えている「フーターズ銀座」。
    慣れるまでしばしの時間を要するが、なんて言うのかな、オレンジ基調の女の子たちが日常的に動きまわってる店内は、日曜のせいかフラのショーも行われ、アメリカンサイズのカクテルでめまいのような酔いのような、ろれつの回らない舌がさらにもつれて、おっさんは、本気で四国の田舎に「フーターズ」を誘致する方法をひねったりするのだった。

    tokyodays

    でも始まったものにはすべからく終りがあるように、
    そんな天国東京DAYSは終わりを告げ、
    自分はタクシーに乗り込み、大都会を後にする。

    死んでしまったルー・リードの「ワイルドサイドを歩け」とそっくりな甲斐バンドの「新宿」を思い出しながら湾岸に屹立した建築中のマンションを眺めたりしながら。
    「オリンピックのせいで、こんな辺鄙な土地のマンションでも1億超えるって話ですよ」

    これまた甲斐よしひろが若い頃に書いた「東京の一夜」という曲、
    ♬東京の一夜はこの街で暮らす一年のよう
    ♬東京の一夜はあなたの顔から微笑みさえ消してしまう・・
    なんてえのをこれ見よがしに思い出したりして、いじましいね。おいら。
     
     

    小林カツ代さん逝く

    • 2014.01.29 Wednesday
    • 18:38
    小林カツ代氏の訃報を知る。
    多臓器不全だそうだ。

    享年76歳。若すぎることもないが、まだまだ行ける歳だ。
    2005年にクモ膜下出血になって、一線からいつの間にかいなくなっていたんだけれど、死因が多臓器不全となると、やはり状況はそう楽観視できるものでもなかったんだろう。

    ケンタロウ氏という、素晴しい息子もいるけど、彼もご存知のように、バイクの事故で高次脳機能障害だそうで、一線に戻ってくることは・・・難しいように思われる。

    どっちもさびしい話だね。

    ほんと彼らの、特にこの本にはいろいろお世話になったよ。
    母子がひとつのテーマで競い合うという趣向で「ヤンソンさんの誘惑」もこの本で知った。

    松山にあるフィンランド料理の店「ワクセイ」で、はじめて本物のヤンソンさん(?)を食べた時には、想像と少し違っててびっくりしたけどね。
    もともとスゥエーデン料理なんだけど、本場で喰うことはまずないので、自分のヤンソンさんは、やっぱり小林母子のものになるってことなんだろうな。

    せめても自分にできることといえば、ケンタロウ氏が元気な姿を見せられる日が来ますようにと祈ることくらいです。

    明日の夕食は「ヤンソンさんの誘惑」にしようかな。

    http://ulalaulala.jugem.jp/?eid=77

     

    またまた東京の二日酔いの朝(禁酒10日間が終了しました)

    • 2014.01.26 Sunday
    • 10:35
    おはよう!

    昨日はtakechiの学会上京にかこつけた、中学校・高校の同窓会を開いてもらいました。なんと 20人位集まってくれました。感激??
    あんまり話してない人もいるけど、初めて会った人もいたりした。

    他の人も挨拶で言ってたけど、みんな同い年で、どこにいても、岡山の空の下で生きてた過去には変わりは無いってことで、すぐに打ち解けるわけであります。歳取るって面白いよね。

    銀座の居酒屋だったけど、銀座って言ってもやっぱり居酒屋は居酒屋ですね。東京だって地方都市の2倍物価が高いわけじゃないもんね。鍋料理だったけどやたら肉は多かったですね。

    逆セクハラで、いかにして高校1年の時に彼女に振られたかという話をまた繰り返したわけでありますけど、当事者は笑って聞いていてくれましたよ。
    2次会が終わって、綱嶋君と2人フラフラさまよって、地下の居酒屋に行って一杯飲んで、タクシーで帰った。
    とにかく楽しい夜だったです。みんなありがとう。

    そういうわけで10日間の禁酒は無事終了しました。

    飲んでみれば何も変わらぬ二日酔いの朝であります。ただ今回のプチ禁酒で分かったことといえば、お酒を抜いてもそんなに体は軽くなるわけではないということ、でも自分の意思で何かをするということはやっぱりどんなに歳取っても大事なんだ、と、当たり前のようなことを思いました。
    あれだけやめることのできなかった睡眠薬を止めた時も(一切飲んでいません)、ちょっと自分、やればできるじゃんとか思いましたけど、まぁお酒は完全にやめようとは思いませんけど、外で飲む時は別にして、ある程度セーブできたらそれもよろしいんじゃないかなっていうふうに思います。
    偉そうに書いてますけど、できる確率は、やっぱり低いかも(^_^;)

    パークタワーホテルというところに宿を取ってもらっているんですけど、このホテルはWi-Fiも完備しており、自宅から持ってきたiPadとiPhoneがあれば、いつもと変わらぬ環境で、東京にいても松山にいてもって、なんだか妙な感じです。

    ただ窓の外には東京タワーが見えているのがおかしいと言えばおかしいのですが… 。



    「ラスト・タンゴ・イン・パリ」(1972)

    • 2014.01.24 Friday
    • 22:04
    愛媛新聞に「ラスト・タンゴ・イン・パリ」(1972)の記事が載っている。

    言わずと知れた、マーロン・ブランドとマリア・シュナイダーのあの映画だ。
    マリア・シュナイダーがなくなったのもつい最近のような気がしているが、きっと何年か前のことなんだろう。どうしてマリア・シュナイダーのことが好きだったのかわからないが、あの少し東洋的な退廃を秘めた彼女の顔立ちが好きだった。
    でもこの映画を観たのは随分後になってで、彼らの赤裸々なセックスシーンという「ウリモノ」にそんなに興奮したわけではなかった。

    映画音楽は、アルゼンチン生まれのテナーサックス奏者ガトー・バルビエリだそうだ。
    今になってその調べを聴いたら何かを思い出すことができるだろうか?
    失ったしまった愛が目の前に戻ってくるというのだろうか?

    男と女は所詮分かり合えない。
    そんなことは始めっからわかっていながら、お互いを求め合う。
    朝の白茶けた光が、全てを白日の下にさらすとしても、
    最後のタンゴを踊り、お互いの口にワインを注ぎむさぼるように舐め合う。

    奇しくも、先日購入の寺井尚子さんの「セラヴィ」に「ラスト・タンゴ・イン・パリ組曲」もあった。

    あなたは誰と最後のタンゴを踊りたい?
     
     

    「宇宙戦艦ヤマト2199」と田中圭一先生の同人誌「ヤマトの薄い本」!

    • 2014.01.17 Friday
    • 21:18
     「宇宙戦艦ヤマト2199」を見終えた。

    2014年には新作映画も制作されるらしい。

    現実世界では2199年なんてあるのかどうかわからんけど、
    まあ、それはノストラダムスが過ぎた2000年だって同じことだから、置いといて。

    いろいろあった、この何十年の間に。
    ヤマトがらみの裁判も。
    そしてヤマトのプロヂューサーが死んですべての決着がついたのだと想った矢先に、新作が作られたのだった。
    (その間に、見てないけど、あの邦画でしかも実写の「ヤマト」もあったけど・・)

    原作をトレースしながら、原作にリスペクトを払いながら、この「ヤマト2199」は作られたのだと思う。

    松本大先生は、「ヤマトではあんなにヒトが死んじゃかいかんのですよ、だからわしはあのヤマトは知らんのです」と講演会で言われていた。
    でも、「ヤマト」のファンは、やっぱり「松本先生の新作を観たい!」が大半を占めてると思うんですよね。

    だから、田中圭一さんが「ヤマトの薄い本」という同人誌を2冊も出しちゃったってことは、ファンとしては随喜の涙ものなんだよ!
    エロとかギャグとか散りばめられてても、底辺に「松本ヤマト」に対する愛が流れてるんだから!

    ・・てなわけで2冊とも手に入れちゃいましたよ♡

    「ヤマトの薄い本」で検索かけると、中身、結構読めるので、興味のある方はどうぞ!

    yamatousui1
    yamatousui2

    最終回、

    荒廃した地球が見えてきて、
    ひとり、地球と対峙した沖田十三艦長が、
    「地球か…何もかも、みな懐かしい」と呟き、絶命する。
    わかっていてもやっぱり涙ぐんでしまった。

    悪しきものを抱え込んで、もしかしたらダース・ベイダーと化して、
    ガミラスを滅ぼしてもおかしくなかったかもしれないあの男が、
    最期に地球を見て想ったことはなんだったんだろう?
    軍人としての彼の職務は無事全うされたわけだけど、彼個人の「希望」なんてあったんだろうか?

    彼こそが、キャプテン‥ハーロック号のトチローがそうだったように、
    「宇宙戦艦ヤマト」そのものだったのではなかったろうか?

    だから、森雪が蘇ろうが、古代や島が成長しようが、真田さんがたとえサイボーグだったとしても、もうなにも驚くことなんてないのだ。
    全てはあとは予定調和なんだから。

    ここで書くのはどうかとも思ったが書いておく。

    高校の時、オリジナルの「宇宙戦艦ヤマト」の紙芝居を、同級生SFオタクのヤツと一緒に夏休みに作った。
    分担して画用紙に、大きな絵を描いていったんだと思う。
    「文化祭」で反響なんてあったのかどうか、まったく忘れてしまったけど、そいつを処分する時、写真部のOくんに頼んで、写真に収めてもらった。
    それを売りつけようとあこぎな真似をしたのだけど、ほとんど誰も買ってはくれなかった(当たり前だ!)。

    それがなんと、同級生の可愛い女の子が買ってくれることになった。
    天にも昇る気持ちだった。

    そして、その女の子はもうこの世にいない。
    多分40代で、あっちの世界に行ってしまった。

    無論、彼女が高校から後、どんな人生を送ったのかなんて知らない。
    彼女が死ぬ時、なにがその手から、その胸から、こぼれおちていったのかだってわかるはずもない。
    でもあの時の彼女や、テニスコートにいた彼女のことは昨日のように思い出せるんだ。

    なにが言いたいのかわからんけどそういうことなんだよ。

    そして、おれの何回か目の「ヤマト」も、無事にいい着地点につきそうだ。

    「まだ早すぎる死に追悼を」

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