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評価:
コメント:三つの心で 呼ぶのなら正義と 愛と 友情とマシーンだ 魔人だマジンガーZ!
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「真マジンガー」全9巻。
マジンガー・ワールドにオマージュを捧げながらも、それから更に踏み込んだ世界観には恐れ入ってしまった。
最期なんか、正義と愛と友情と・・っていう主題歌そのものの世界観だもんなあ。
ちくしょお、それなのに泣いちゃったじゃないかよぉ。
でもおれは時間を遡ったりするああいった小道具は好きじゃないんだよなー、なんでもアリにともすればなっちゃうし・・
だから先日観た「涼宮ハルヒの消失」もビミョーな視点で観たんだけど・・・
・・と言いながら評点は85点くらいかな。
脇役として、「あばしり一家」「ドス竜」「まぼろしパンティ」「けっこう仮面」「へんチンポコイダー」「キューティー・ハニー」「獣神ライガー」「シャーヤッコ・ホームズ?」も客演していい味出してるし。
入浴シーンで、サタンとデビルマンの彫像も出てきた。
青年誌だからエロっぽいポーズも満載だし(でもやらしくはないのだ。これも実は永井豪ワールドの血脈なのである。)
デビルマンの、ミキちゃん串刺しシーンへのオマージュもちゃんとありました。
(牧村家の人間は全員悪魔だ!と近所の住人に断罪され、切り刻まれてミキちゃんは串刺しにされる・・という、あの世にも恐ろしい惨殺シーンを、
破壊されたヴューナスAでさりげなく再現しているのだった。)
もう、往年の永井豪ファンには涙モノでっせ!
そして次に読む予定にしているのが、、本家・永井豪氏の「マジンサーガ」扶桑社版6巻だ。
こちらは、ヤフオクで苦労して手に入れたら、
去年の末くらいから、新装書き下ろし版が出てしまったというシロモノ。
(KCDXで全6巻だが、6冊目でも物語は少し進んだだけで、第一部完みたいな感じなんだけど・・)。
永井豪の自伝漫画「激マン!」とかを読んでると、
「マジンガーZ」連載当時の氏の頭の殆どは、並行して連載していた「デビルマン」でいっぱいだったらしく、
実はマジンガーどころではなかったらしい。
それでも姿形を変え「マジンガー」の世界が続いているということは、そう思い入れが低いわけでもなかったんだろう。
ロボット漫画で、頭部に人間の乗った小型操縦機(ホバーパイルダー)が合体して、人間がロボットを操るといったタイプのものは、
おそらくマジンガーZが最初で、
それまでは、遠隔操縦の「鉄人28号」タイプしかなかったんじゃないだろうか。
それに、アニメ版の方では、永井豪のギャグとさわやかなお色気がうまいこと色を添えたんじゃなかったろうか。
おっぱいがミサイルになったりする女性型ロボット「ヴューナスA」とか「アフロダイA」とかに萌えた輩もいたんだろうな。
その操縦者・弓さやか嬢のファンも多かったんではなかろうか。
三つの心で 呼ぶのなら
正義と 愛と 友情と
マシーンだ 魔人だ
マジンガーZ
(「ぼくらのマジンガーZ」水木一郎)