スポンサーサイト

  • 2014.04.04 Friday

一定期間更新がないため広告を表示しています

  • 0
    • -
    • -
    • -

    荒野を下って街ざかいのハイウェイを西へ

    • 2012.07.28 Saturday
    • 15:57
     pirokichi3

    今度は久々に、甲斐よしひろの「荒野を下って」がリフレイン。

    よりよい世界夢見ながら
    眠りにつく時がある
    だけど沈んだままの心で
    いつも目を覚ます
    荒野を下って 赤く灼けついたあの
    荒野を下って 街ざかいのハイウェイを 西へ

    スプリングスティーンの「ネブラスカ」のトーンだ。だって実はそのまんまなんだもん。
    でもこの荒涼たる詩を歌にしたところに当時の甲斐よしひろの凄さがあったと思う。
    このチューンは、甲斐バンドNY三部作「虜」の、B面の最後の方に入ってたかな?

    荒野はどこそこにだってある。

    廃絶した世界を、火を灯して駆け抜けようとした父子の物語、
    あの映画はダークトーンすぎて一般受けしなかったけど「The Road」。

    「into the wild」はちょっと違うが、文明から荒野へ分け入っていく青年の話だった。

    日本全国の田舎(中小都市)が形骸化してしまった今、アメリカのハイウェイの彼方のような概念はもうとっくに喪失してしまっている。
    でも、もしかしたら、このハイウェイの彼方にあの娘は佇んでいて、俺の帰りを待ってるかもしれないじゃないか。
    ホット・ロッド・マシーンで駆け抜けてアメリカン・ドリームを手に入れるんだ。

    ・・なんてね。

    憧れていたアメリカなんて今はどこにもない。
    サイドシートで輝いていた彼女は、今は吐息ばかりで、バックミラーを見ることさえもない。
    スプリングスティーンがアコースティックギターで寂れた街を唄った時に、すでにアメリカは死んでいたのだ。
    いや、今じゃそれどころか、アンチエイジングでゾンビ化したおれたちが、夜な夜な死のダンスを陽気に踊っているだけなのかも。

    終末を恐れるのではなく、終末を知りながら、終末を享楽して、ケセラセラってやってるだけなのか?

    ふたりを引き裂いたいくつかの
    つらい出来事を思い出す
    美しい月がのぼってゆき
    家に急ぐ車の流れ
    テールランプにうかぶ闇
    次の街に着くまでに
    この痛みが消えてることを
    俺は今でも願ってる

    荒野を下って 赤く灼けついたあの
    荒野を下って 街ざかいのハイウェイを 西へ

    西へ向かえば何があるのか?
    このハイウェイの果てには海しかないこの国で。

    疲れ果てて目を覚まし、ようやく起きだし、仕事モードに突入したらいつの間にか一日が終わってる。
    そんな日々の残滓と、夜が明けたらまた押し寄せてくる仕事の群れと、
    そんなモノたちの狭間でおれたちは踊り続ける。
    いつになったら終わるのかしれないゲームを踊り続けてる。
    今宵も。

    それでも時に、胸に手を当てて、よりよい世界を夢見て眠ることがあってもいいかもしれないとも思う。

    今日も徒労の海に投げ出されたよな外来業務を午後3時前に終える。
    救急車を呼び、陰嚢の水を抜き、婆さんのケツについたうんこを拭いてバルーンを入れ、じいちゃんのちんちんの手術をする。
    バットマンみたいにかっこよくはないけれど。

    今回のpirokichi写真は、考え事をしてる犬だって!
    たしかに君は何かを想って遠くを観てるよ。荒野の果てにあるものをね。

    例えば今日も月明かりの下で・・

    • 2012.07.27 Friday
    • 14:29
    pirokichi2 

    誰も上司になりたくなんてないけど(なりたいひともいるかも?)
    でも、ずっと部下で居続けるのも嫌なこった。

    目の前の一つ一つの些細な事なんて、誤魔化せばその場は収まるかもしれない。
    でも、スルーしたって、それはいつかあんたのつけになって、またやってくるんだぜ。
    その時に、泣いても喚いても無視しようとしても、もう手遅れかもしれない。
    それだったら、今苦しくっても、そいつに立ち向かって、落とし前つけてから前に向かってくしかないだろう。

    そう思わないか?

    とかく歳をとるってえのはむつかしいよ。

    でもあの頃がよかったからって、昔になんて戻りたくもないけどね。

    人は未来に向いてしか進んでいけないし、
    その先に待ってるものは死だけだとわかっていても、そっちにしか歩んでいけない生き物なんだ。

    顔を変え、声を変え、暮らし向きを変えてみる。
    例えば、闇に潜んで、斜めの目で明るい社会の方を見たりする。
    したり顔で人生語ったりする。
    ホントはもっと怒ったりぶっ飛ばしたり、叫んだりしてみたいのにさ。
    名刺に書かれた増えたご立派な肩書きに今更ながら我ながら感嘆してみたりする。
    おれも偉くなったもんだ。
    今じゃ院長さんなんてやってるよ。
    職員だって40人くらいいるんだし、まずまずいっぱしのもんだ。

    でも誰かにまた言われる。
    変わったよな、お前さんも、昔のあの無茶苦茶さといい加減さとエネルギーはどこいったんだい?
    昔のあんたなら、今のシーンで、確実に怒って蹴り入れてたぜ。
    喉元までこみ上げる何かを抑えてみる。
    そうかもしれないな、
    でも外見変えたって中身なんてそうそう変わらないんだぜ、
    わかるひとにはわかるんだ、お前さんの思惑なんて透け透けのパンティくらい透けて見えてるんだぜ。
    逆にそう囁く声だって、背後の吹きすさぶ風の中から聴こえてきてはいるんだ。
    鬼が笑ってるよ。
    わかってるよ、baby。ぜんぶわかってるんだ。

    ヘロヘロにへばって、つんのめりそうになった時にさえ、
    いやそんなときだからこそ、
    なにかを変えようとする努力、前を向いて進もうとする意志だけが「生きる理由」に変わるんだ。

    例えば斉藤和義さんが言ってたように、

    迷った時、
    おい、お前ホントはそんなことしたくないんだろう、考えなおせよとか、
    その橋は腐っても渡っちゃいけねえよ、とか、
    逆に腐ってても燃え落ちようともオレは渡るんだって橋もあったりして、
    自分が死守しないとその時から自分は自分でなくなってしまうような、そんなラインがある。

    彼にロックとギターが教えてくれたように、
    おれにもそんな何かがあるんだろう。

    それは、
    この自分が今でもぼけてないとしたら、
    この自分自身が、
    今まで生きてきた半世紀の間に、
    ああでもないこうでもないと無意識下で引いて築き上げた最低のデッド・ラインみたいなものなんだろう。

    オレはオレになりたいだけなんだ
    ただそれだけなんだ 誰だってそうだろ?

    ロックンロールに教わった事は
    「人と違っても自分らしくあれ!」ってことさ
    そして「愛と平和」 そいつの意味を探している

    今夜は月がキレイだから
    手を伸ばすよ 手を伸ばすよ


    (斉藤和義「月光」)

    この写真もpirokichiさんの。

    古典的な夜の殺し方(二日酔いの日に)

    • 2012.07.26 Thursday
    • 17:16
    pirokichi1

    古典的な夜の殺し方

    加藤和彦の唄に、「優しい夜の過ごし方」なんてぇのがあったような気がする。

    古典的な夜の過ごし方(殺し方)は、やっぱりお酒で自分を潰すってことだろうかな。
    お酒飲んで、ヨタ言い合って、忘れてしまって、また会った時にその片鱗を思い出して笑い合う。
    寂しいながらも二歩後退して一歩前進。
    時と場合によっては関係が限りなく険悪になって途切れることだってある。
    まあその時は寂しく笑って心のなかで泣いて、また酒をあおるだけのことだ。
    通じ合うものがあればまたどこかでつながることだってあらあな。
    寺山修司は言った、サヨナラだけが人生だ。
    ほらほら、死んだヒトの身体が灰になって、煙になって立ち上ってくのが見えるだろう。

    そんな進歩のないことを何十年も繰り返してる自分だ。
    なんて非生産的なんだ、と、誰かにえらく罵倒されたな。
    そんな馬鹿げたことに時間と金を費やして、そして回りにいる人たちに迷惑をかけて、ホントにしょうもない、ニンゲンのクズだ、とまで言われた。
    まったくそのとおりだろうとは思う。

    今の若い人達は概してお酒のまない傾向にある。
    年寄りのおれがそいつを嘆いてもしょうがないんだけど、彼らは自分の殻を逸脱することを恐れてるんじゃないんだろうかって思うことさえある。
    (これってお酒飲む飲まないの話じゃホントはないし、こんなことジジイのただの杞憂ですむといいんだけど・・)

    自分が自分でなくなるのにお酒の力を借りる自分もほめられたもんじゃないが、
    自分が自分を超える瞬間っていうのが、
    なんていうのかな、あるだろう。
    それはある瞬間「奇跡」のように訪れるんだ。
    たとえばそれは、自分でチケット買って臨んだコンサートの終盤とか、
    映画館でのあの暗がりでの2時間の中とか、
    長い小説をコツコツ読んでいった中とか、
    炎天下の中を歩き続けてもうだめだと思った先の空の色とか、
    いろんなモノの中にそいつは急に現れるんだ。

    そんなもんが、
    そんな奇跡にも似たような一瞬が、
    たとえちっぽけな自分にまた帰るとしても、ニンゲンには必要jなんじゃないのかって思うんだよ。
    そして一番手っ取り早いそんなわけのわからん原初的な衝動のかけらが、酒の中に潜んでいるんだという古典的な幻想を、やっぱりおいらは今でも抱いてるんだろう。

    お酒に酔って、過ごす時間の中に、そんなパッションが潜んでいる時もあるんだよ
    ・・いつもいつもじゃないんだ、でもそれはある瞬間訪れて、オレを高みに連れて行ってくれるんだ、たとえ後悔と頭痛の翌朝が待ってるとしてもね。
    だから「古典的な夜の殺し方」なんだけどね。
    そんなものがなんか欲しいんだよ。

    そう、喉から手が出るほど欲しいんだ!

    でも、それを若い奴らにお前らそんなもんもっと持てよとか押し付けるのはきっと大きなお世話で、
    彼らはきっと言うんだろうな。
    あんたらロートルみたいに、馬鹿げたアルコールなんて古典的かつ不健康なものに頼らなくっても、ボクラはボクラのsomething見つけてるんですよ、って。
    そう言われるとそれまでなのではあるけれど、
    でもなんだか、もっとはじけろよ、もっと喚けよ、もっと叫べよ、もっと泣けよ、とかおじさんは思ったりするわけです。

    いや、今は、酒飲んだからってそんなに他人さまに迷惑かけてはないですよ。
    酒はまさしくスピリット(ジンとかそんな酒のことをそう呼んだりもする)なんだけど、だからこそ、そのスピリット(精神性)が好きなんだよ。

    こうやって二日酔いの一日を振り返って書いてみた文章は、そのまんま自己弁護かもしれないけど、まあ残しときます。

    写真はFB友達でもあるpirokichiさんの。

    村田裕子さんと「鋼の錬金術師」

    • 2012.07.24 Tuesday
    • 18:07
      村田裕子さんのレシピをアレンジしたのがとっても旨かったので。

    「カリカリポークとトマトとズッキーニの黒酢ソース」


    片栗粉まぶしてかりかりに焼いた豚バラを、トマトの上に乗っけて、さわやかな黒酢ソースをかけるというレシピを発見。
    うーん夏っぽいなあ。
    そんで、またまた呆然自失の眼差しで豚を焼いてたら、当然脂がバンバン出てくる。
    この脂で揚げ煮みたいにしちゃおうと、ズッキーニと、おかゆ用に準備してた油揚げも投入。
    押せ押せのフライパンの中で、カリカリになってきた豚の傍らでズッキーニくんの表面がだんだん茶色になってくる。
    おお油あげくんも網で焼こうと思ったけど結構カリカリじゃん!
    てな感じで、カリカリになったそれらを台所の流しに置いたざるにバサッとあける。
    油が流れていって、ヘルシー。
    砥部焼祭りで購入した自慢の大皿に、一口大に切ったトマトのっけて、カリカリたちをかけて、
    黒酢のソース(黒酢大さじ2、砂糖小さじ1、塩少々、食べるしょうゆ少々)を廻しかけていただく。
    トマトの冷たさにカリカリくんたちの歯触りと、さわやかなでもちょっと酸っぱいソースがたまんない。
    こりゃいいわ。

    で、それとは別口で、ずっとおかゆが作りたかったんですよ。
    といっても病気の時に食べるあのイメージではなくって、いつかどこかで食った中華粥のイメージ。
    といっても、よーしおかゆで行くぜぇ、というパッションにならなくって日々だけが過ぎていたのだけど、
    なんとなく、だけどそんな気分の昨日で、「炊飯器で作るおかゆ」を作ったのでした。
    炊飯器で作るのだからもちろん炊飯器任せだよん。
    鶏がらのだしちょっと入れて、タコの干物もだし代わりに入れて、66分。
    おお、一合がこんなに膨らんだよー。
    食べるラー油、カリカリじゃこ、ネギ、そんなものを乗っけて混ぜてはふはふいただく。
    これまたいける。


    料理は人を幸せにできるというのなら、
    その料理を生み出してくれる「料理研究家」は、
    いま自分がはまっている「鋼の錬金術師」よろしい「錬金術師」なのかもしれないとさえ思ったわけですよ。
    ここでもきっちり等価交換の原理は働いている。
    「等価交換」というのはご存じ「鋼の錬金術師」でスタンダードになった言葉で、
    エドの言葉を借りるなら、
    ”錬金術の基本は『等価交換』、何かを得ようとするなら、それと同等の代償が必要ってことだ”となるわけです。
    トマトとか豚肉とかいう原料から練成(調理)して、新しい価値とか味を作り上げるっていうのはまさに錬金術なのかもしれないじゃないか!

    オートメール職人のウィンリィ・ロックベルは、
    両親の敵であるイシュヴァール人のスカーに銃口を向けるが、引き金が引けない。
    その場に崩れて、涙をこぼす。
    そのウィンリィ・ロックベルに国家錬金術師・エドワード・エルリックはこう言うんですよね。

    お前はラッシュバレーで赤ん坊をを取り上げて親子を救った、
    俺に立ち上がるための手と足をくれた、
    お前の手は人を殺す手じゃない、人を生かす手だ、
    だから・・

    だから・・村田裕子先生の手は、あんなに細いのにごつごつしてて、
    そして、ヒトを生かす手なんだなあって・・改めて感心したんですよ。

    ねえ。

    hagane1

    7/22『えひめ排泄ケア』東予地区勉強会at新居浜

    • 2012.07.23 Monday
    • 18:59
     昨日は、新居浜の医師会館で、
    『えひめ排泄ケア』東予地区勉強会がありました。
    前半に、「排尿障害の基礎知識」ということで45分話させていただきました。

    「はじめて参加の人手を上げてください」と問うと、ほとんどがはじめて参加だったので、むづかしい神経支配とかはすっ飛ばして、
    なんというか体感できるように話したつもりです。
    いかがだったんでしょうか。

    PC本体にUSB接続して、スライドをめくれるポインターなどというデジタルガジェットも使わせてもらいました。
    おかげで、壇に立ってしゃべるのではなく、客席でみんなと一緒にスライド見る感じで(しゃべる側の話ですが)リラックスして話させてもらいましたけどいかに?

    そのあとは看護学科教授・陶山先生の「排泄アセスメントについて」。
    話聴きながら寝ちゃいましたけど、ところどころに「武智先生のスライドにありましたが・・」などというセリフを挟まれるので、
    客席から観てる人によると、武智という言葉が出ると、寝ている武智がびくっと動くのが面白かった、等と言われちゃいました。
    そうなんですよね、慢性疲労症候群ですもんね。
    眠たくもなるよなあ。すんません。

    講義の後は、5人ずつのグループになって事例検討。
    今までは自己紹介のあと、自分の施設での問題点などについてフリーにしゃべってもらっていましたけど、今回からは「事例検討」の資料を元にのディスカッション。
    今回、排尿日誌の読み込みに主眼が置かれてます。
    自分も混ざってまあアドバイスなどを。
    そしてグループごとの発表とまとめ。
    最後に総括するのも、今回からは陶山先生ではなく、愛媛大学の若手の先生で、おお、ちょっと世代交代かなって感じでした。
    なんせもう10年もやってんだからなあ、そろそろ次の世代にねえ・・と言っても医者はそうそうおらんのよねえ・・。

    これからは蛇足ですが、
    行きの途中のSA「石鎚山」で食べた「焼豚玉子飯」。
    ありゃちょっとねの出来でした。本家今治のはどうなんだろう?

    先日教えてもらった、「重信バームクーヘン」も、せっかく東温市まで来たんだから買って帰ろう、とか思いながら、通り過ぎちゃったし。
    ああそうだ、じゃあリベンジで森松あたりの「メリーのラウンドパン」でもと思ったのもいつしか通り過ぎてたし。
    なんだかぼけらぼけらです。

    顔に疲れ出てるんでしょうかねえ。
    昼には患者さんが、
    「ねえ、先生もちょっとは心休まることがないとねえ」とか慰めてくれました(;_;)

    baumkuchen

    買ってないけどハタダから引っ張ってきた重信バームクーヘンの勇姿!


    PR

    calendar

    S M T W T F S
    1234567
    891011121314
    15161718192021
    22232425262728
    293031    
    << July 2012 >>

    ブクログ

    selected entries

    categories

    archives

    recent comment

    recent trackback

    links

    profile

    search this site.

    others

    mobile

    qrcode

    powered

    無料ブログ作成サービス JUGEM