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    『ここがロドスだ、ここで跳べ!』

    • 2010.09.29 Wednesday
    • 13:15
    評価:
    コメント:最新型ヤマケン!

    ある日のこと。
    本屋に行って石田衣良作、ネットでの別人格での小説「Reverse」をふと手にする。
    ネットで別人格を装った二人が恋に落ちてゆく物語らしい。ありありだ。
    この人、題材の選び方がいいよな。
    IGWPとか、ね。
    でもずいぶん読んでいない。そして読んだらその場で納得して村上龍みたいにねっとり尾を引かないところが、石田衣良なんだよな。
    あっ、これ、ほめ言葉ですから。
    読もうか、どうしようかしばらく迷って平積みのところに戻す。

    代わりに購入したのが山川健一氏の久々の新作小説だ。
    タイトルは『ここがロドスだ、ここで跳べ!』。

    彼は小説家として”書くことの選択”に苦渋しているような気がしていた。
    確かに、今の世の中、情報が多岐にわたっており、一つのテーマで、『拡散と収斂』を小説という形にするのは困難だと思う。
    だから、彼がSMチックな小説書いたり、セミドキュメント風の話書いたりした時は、ヲイヲイ、ヤマケン、あんたはどこに向かっているんだ、と思ったりもしたものだ。
    だからファンとしては(最近そんな熱心なファンでもないからごめんなさいなのですが)、山川健一氏の新しい小説が読めることにとりあえず感謝しようではないか。

    そして、その『ここがロドスだ、ここで跳べ!』を一気に読む。

    ハロー鳥男くん、
    以前書かれたクロアシカバーの住人やら、物語に出てきたストーンズのキース・リチャーズよりも、鳥男くん、君の方がもっとシリアスだったね。
    今の山川健一氏の主人公は昔みたいにあっちの世界に行こうとはしない。
    『さよならの挨拶を』みたいに、トルエン吸って、死んじゃうとか、は、もうない。
    現実世界でさんざんな目に会っても、好きな歌を追い求めてゆけば、そこには『救い』が待っているってはなしだからね。
    それだけ読むとイージーじゃんと君は笑うかもしれないけど。

    人生万事塞翁が馬。かな。いやそれよりもっと腹くくる感じなのかな。
    まあたとえこのちんけな人生だったにせよ、オレにとっては一回こっきりってことだな。

    ゆめゆめ悔いなど残せませんよ。

    おどれおどれドクター

    • 2010.09.28 Tuesday
    • 18:12
    mone7

     『GM踊れドクター』も『うぬぼれ刑事』も人知れず終わってしまった。

    おどる総合診療科Dr・東山紀之君が、オチコボレ循環器科(?)椎名桔平さんに言うセリフ、
    ポニー ヒトは逃げると癖になる。プレッシャーから逃げんな。
    この台詞には聴いたときにはぐっときたんだけど、今こうやって書きだすとはぁそうですか・・・ってため息みたいに消え入りそうになっちゃう。
    それが今の自分のエネルギー残量です。すみません。

    でも、確かに、いったん逃げると逃げ続けなければならないし、逃走用の嘘を何重にも張り巡らさなければならないし、そうすると自分のまわりに積み上げた壁はどんどん高くなる一方だし、確かにろくでもない。
    でも逃げ出したい時だってあるんだ。
    なんで自分だけがこの戦火の最前線でいつまでも立ち続けなければならないんだ。
    後方支援をお願いします・・って無線連絡したくなる。
    この二律背反。

    で、ドクターもののドラマはなんだか目白押しのようで、
    TVを見ない自分がちらっとCM見てもなんか目に付く。
    最近では産婦人科あったし、救命救急のコード・ブルーとかすごそうだったし、なんかいっちょ前の医学用語使って診断までして、スーパー処置して、
    頼むから現実と乖離したものをドラマにあさはかに持ち込むのはやめてほしい。
    その『おどれドクター』院内感染編で、ディスポの服着て手袋してんのに、ゴーグルもマスクもなしでDrたちが部屋を行き来してんのには笑ってしまった。
    だって役者さんの顔見えないとドラマにならんもんな。

    まあ、実は医療の現場って、そんな華々しいものじゃないんだ。

    手術して、とりあえず腫瘍は摘出できました、ああビールがうまいし、患者さんの回復を待つだけだ・・そんな快感を自分だって求めていた。
    だから外科(泌尿器科)を選択したという面だってある。
    でも病気なんて治る病気もそうないし、昨今では合併症抱えてる方が多く、多数の病気が並行してよくなったり悪くなったりしてる。
    それを抱えた上で、全部を治癒に持ってゆくことなんて不可能だ。
    だから、病気を知った上で、いかにそれと共生するかを考える。

    患者さんの中には、
    それは病気を治してるんじゃないってことですね、と丁寧にエクスキューズされる方もいるが、
    ホントはそのとおりなんです。
    治る病気なんてそうそうありません。

    あれっ、オレは何が言いたいんだ?ま、いいか。そゆこと。

    踊れ踊れドクター!踊り続けてくださぁい。ほら、そこ、サボるんじゃない!

    高知で透析の勉強と、室戸岬30km手前の『モネの庭』

    • 2010.09.28 Tuesday
    • 13:30
     2010/0/9/26 第44回四国透析療法研究会at南国市(高知)

    当院からのエントリーは以下の二つ。
    当院透析患者におけるJSDT腎性貧血治療ガイドラインの状況と背景因子』
    こちらに関しては、技師セッションのためかなんかスルーされた感があるが、自分の施設の現状をこうやって報告できただけでも進歩だと思う。
    『当院における体重管理〜塩分対策(第一報)〜』
    2つ目の演題は結構たたかれて、本来の技士の醍醐味とする、透析液濃度の変更はちっとも話題にならずに撃沈した。あああ。
    ランチョンセミナー『透析液水質管理のルーチン』政金生人先生(矢吹嶋クリニック)
    特別講演『透析患者の石灰化〜リンがすべてか?』石村栄治先生(大阪市立大学)

    南国市からさらに東でちょっと南下した、室戸岬の手前30km、北川村をめざす。
    印象派の画家モネの庭園を再現したという『モネの庭』という施設があるという。
    今は、龍馬ブーム真っ最中で、どちらかと言えばきっと幕末関係の方が高知では圧倒的ブームだろう。
    北川村も中岡慎太郎生家とか書かれてたし・・。
    でも、ちょっとココロをクールダウンさせるための、時間と距離を考えると、やっぱり龍馬じゃないきに・・・・というわけで、ここになった。

    知らなかったが、画家のクロード・モネさんは後半生を庭作りに費やしたそうだ。

    切符売り場で、スイレンは午後1時で閉じているからもっと早い時間に今度は来たほうがいいですよ、といわれ、ちょっとがっかり。
    それでも日本の庭とは違った自然の庭をぐるぐる回って、遊歩道を高台まで登り、太平洋を見下ろすと爽快。
    山の隙間から、川が太平洋に流れ込み、川の両端に田んぼが開けている・・その風景を眺めていると心は融解していく。
    北川村はゆずの産地としても有名とのことで、『花の庭』の売店で、ゆずのソフトクリームをほおばる。
    花売り場のおばちゃんと話していると、4月か5月のバラが咲いて足元はチューリップと忘れな草の頃が一番いいからぜひその頃にいらっしゃいと。
    ハチやら蝶や、蜘蛛の巣やら、通常より多いのだが、その『花の庭』で蚊に刺された。
    結構ぶっとい蚊で大量の血を吸っている。遺伝子残そうと必死なんよ、と、アロエをもいで「つけたらきくきに」と高知弁でくれる。うれしい。
    そして3時間のドライブで帰ってくる。
    まあ、拙い写真ですが、花について語るよりは、見て、感じてください。
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    鶏小屋の雨

    • 2010.09.25 Saturday
    • 13:34
    rainywoman1
     http://vi.sualize.us/view/isha77/c3f871c392724d5ed4792480bed84dfc/  
                 
     バーを出ると外は霧の様な雨。傘はない。僕は雨の中を歩き始める。
     君はカウンターにうつぶせてささやかな寝息を立てている。少し疲れた横顔を僕はジン・ライムのグラス越しに眺めていた。二人であることが二人をしめつけている。僕等はそうやって駄目になってゆく人達を何人も見てきた。
     彼らは泣きも喚きもしなかった。実際、僕等の目にはそれらの光景はとても奇妙に映った。しかし、今、僕には彼らの気持ちが手に取るようにわかる。
     もうこれ以上続けられないわ。スーパーのチラシのモデルなんてもううんざり。何時間も脚が棒になるまで立ち続けて時給はたったの1000円ぽっち。カメラマンはフィルム代をけちってなかなかシャッターを切らないし、それでいてはやく着替えろ、スタジオの借り賃がかさむ、俺はおまえらと違って忙しいんだって喚くし、普段は寝ぼけまなこでいるくせに、私が目の前で着替える時だけジロジロ眺めるの。結局、私はモデルとしてなんか見られていないのよ。 君は一息でグラスの液体を飲みほす。
     やめようよ、もうそんな話。最近ちよっとゆるんできた君のウエストだって、目のまわりの小皺だって、僕は気にしちゃいないさ。君の髪をかきあげる仕草は今でも十分セクシーさ。

     僕は今、こうして、冷たい雨の中を歩いている。体の芯まで凍えそうな冷たい雨さ。ほら、君がいつも変な匂いだって言って鼻をつまんで駆け抜けた養鶏場の所さ。
     雨と寒さで鼻はぐしゅぐしゅさ。だけどやっぱり君の言うとおりひどい匂いさ。
     灯りが金網を照らし出し、鶏たちは忙しそうに首だけを動かして餌をついばんでいる。
     鶏は餌を食べて卵を産む。僕と君が日曜の朝おそく起きだして、そいつをベーコン・エッグにして食べる。そして鶏は餌を食べて卵を産む。
     くりかえしさ。同じことの。
     セクシーな雌鶏がお尻を振りながら言う。
     これでもなかなかハード・ワークなのよ。そうねえ、やっぱり体のコンディションには人一倍気を使ってます。でも人間なんてなぁんにもわかっちゃいないのよね。二三日前の新聞にのってたでしょ。悪臭がひどすぎるからって住民団体の強烈な反対を受けて、来春にはここも移転しちゃうの。ほんとにあんたたちはいつも何にもわかっちゃいないのよね。
     それで?僕は彼女に耳を傾ける。
     彼女はもうしゃべってはくれない。僕みたいな青二才の相手をする暇なんかきっとないのだろう。
     鶏達は忙しそうに餌をついばんでいる。金網を雨がたたき続ける。そして僕達はほんとに何にもわかっちゃいない。

     君は目を覚まし洗面所で化粧をなおし、バーテンに軽い冗談の一つか二つでもしゃべっているだろうか。
     先に帰ってしまった僕の事を愚痴って、厚い毛皮のコートを羽織る。扉を開けると冷たい外気が流れ込む。君はコートの襟をあわせ白い吐息をつく。
     雨が降っている。
     鶏達が羽根を散らしながら騒ぎたてる。
     いつだったか、この鶏小屋の灯りが灯台の灯りみたいに思えた時があった。僕達は、出航したばかりの船みたいにみずみずしく、そして頼りなかった。
     僕は車を停めてしばらくの間、光をぼんやりと眺める。低いエンジンのアイドリングの音と、僕等を導いてくれる灯り。それがすべてだった。あの頃。
     いつのことだったろう。もう随分昔の事のような気がする。君には言ってなかったよね。でも本当はそんなに前の事じゃない。君の言うとおり、僕は何もかも分かっていて、それでいてずるく立ち回りを演じているだけなのかもしれない。
     君はタクシーを拾い、僕の前を通り過ぎる。鉄の階段を細いヒールで駆け上がり、バッグの中を手探りする。いつものようにキーが見つからなくて君は僕の名前を呼びながらドアを拳で殴り続けるだろう。
     僕は鶏小屋の前に佇んでいる。鶏小屋の前に佇んで冷たい雨にうたれている。

    rainywoman2

    重信に住んでいたときだったろうか、いずれにしてもずいぶん昔のことだ。多分近辺のどこかに『養鶏場』があったのだ。その頃の重信は今みたいに開けてなくって、それこそ田舎にカフェバーとかなんか唐突にあったりする場所でもあった。
    やっぱりそれはそれは鶏の匂いというのは大したもんで、近所には来てほしくないな、と思ったものだ。
    自転車道を重信にさかのぼっていく途中に、養鶏場がある。重信方向の川の右側だ。何回通っても、やっぱりそこだけ異質な匂いだ。
    そこを通るたびに、この昔書いた掌編のことをなんとなく思い出していた。
    そしてご丁寧に探し出して復活させてみたわけだ。
    なんか、この掌編の主人公に現在会ったら、廻し蹴り入れて、後ろからはがいじめにして、このやろこのやろと、タケシ風に殴っておケツでも犯してやりたい。
    でも、そのあとで、うんうんお前の気持もわからんわけでもないよ、と、ヨイコヨイコしてむぎゅっと抱きしめてやりたい。
    答えなどない、冷たい雨の中に立ちつくしても、ヒトは変われないのだろう。
    そう簡単には。
    現実の世界でも、それから長い月日がたった。
    自分は変わったのだろうか?

    煮込みハンバーグと野菜のグリル

    • 2010.09.24 Friday
    • 18:09
     朝は雨だった。降水確率50%。なぁんだとプールに行くと大会で使えず。
    子供に借りて『ぬらりひょんの孫』結局6巻まで読む。面白い。
    昼からなんとか地面も乾いてきて、降水確率30%。うろうろして、またうろうろして、決断できない。
    雨降ったら嫌だなあ、自転車濡れるし、うろうろ。意を決してまた重信に向かって出発したのは15:00だった。
    あまりにも強い風に自転車は進まない。おまけに重信あたりでは、霧雨が雲の中から身体にミストシャワーのごとく。
    見奈良の『坊っちゃん劇場』まで行くのだが、大ショッピングモールは廃れかけている。半分は閉鎖されていた。
    Uターンして県道を市内へ向かうのだが、こっちは傾斜と風がやんだこともあってすごい速度。Mx36.1kmだって。
    17時過ぎ、森松のハイウェイの下で休憩していると病院からcall。
    透析患者さんのシャントが途絶したとのこと。さあ、と力んで漕ぎ始める。

    2:08:40,37.13km,average18.0km.

    そして結構ぼろぼろになって帰ってきたのだが、
    朝から作ろうと決めていたものがあったので、そのしんどい気持ちを抑え込んで開始。

    【本日のmenu】
    ・何が何でも煮込みハンバーグ
    ・グリル野菜のバルサミコソース
    ・サキイカとわかめとレタスのサラダ(余った食材処分のための)

    ハンバーグはソース作りと、ハンバーグ作りと、煮込みと3つの作業。
    合挽きミンチ500g、タマネギ1個みじん切り、卵1、牛乳大3、パン粉カップ1/2、塩こしょう、ナツメグ。
    このタネって硬めで、肉って感じ。煮込むから硬めの方がいいってことか?
    その中心部にカマンベールチーズを入れて成型。
    ほーらこうやってキャッチボールみたいにしてね空気抜いてくんだよお、と、子供に受け売りを。
    けっこうぶっといハンバーグを焦げ目が出るくらいまで焼いてゆく(この焦げ目からもエキス出るとか・・)。
    ソースはちょっとインチキ。
    ニンジンとタマネギを千切りにして炒め、ハインツのデミグラスソース+同量の水で煮込む。
    ハンバーグを炒めたフライパンの底の焦げ目も少量の水でこそげとって投入。
    最後に別の鍋にハンバーグを敷いて、上からソースをドボドボッと注ぎ、またその上から各種キノコを手で割いて散らして煮込む。15-40分。肉のぷりぷりloveの人は15分くらいとのこと。
    ハンバーグ引き上げて、ソースにバター入れてもっと濃縮させて味を調整してかける。
    うーん、ジューシー。
    うん、これからはつなぎ(卵とかタマネギ)の量減らそうとか思った。
    berger2

    それと併行して野菜を大雑把に切って、そのまんま230度のグリルで40分くらい。あとで残りモノのピーマンを投入して10分。
    オリーブオイル:バルサミコヴィネガー=1:1+塩コショウのソースをかけていただく。なんかポリポリしてうまい。ニンニクほこほこだし。
    使用野菜;ごぼう、かぼちゃ、れんこん、にんにく、ピーマン。
    切らずにまるごともいいかもしんない。
    berger1

    それにしても塩昆布って偉大だね。
    なんか置いておくとじんわりいいお味に。
    ラップ敷いて、塩昆布敷いて刺身置いて、しばらくおいて、レモン散らしてラップでくるむというのは超簡単でまいうー料理だったし。
    サキイカも似たようなアイテムだろうか。
    レタスと生ワカメを適当に切って、塩昆布あえて冷蔵庫に置いとく。サキイカ混ぜて、付録のポン酢ソースもかけてレモン垂らして。簡単サラダの完成。
    berger3


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