夕方日赤の勉強会にようよう出かける。
日赤で前立腺癌小線源治療が始まったのだ。
これは体内に小線源(シード)(I-125)を何十個も埋め込み、そこから出る放射線でガン組織を叩くというもので、
コンピューターシミュレーションでできたマッピングに沿ってシードを埋め込んでゆくというものだ。
前立腺容積によって埋め込まれるシードの本数は規定され、一患者あたり50-100本という。
愛媛では、がんセンター、大学についで3番目になる。
演者は斉藤史郎先生(国立病院機構 東京医療センター)、小線源治療の大御所である。
治療後1年以内に死亡した場合は前立腺を摘除してシードを回収しなければならないというのがちょっと面白かった。
1年たったシードの被爆による汚染はほとんどないはずなのだが・・。
さて、その放射線治療の話に触れてゆくわけではない。
先生の演台で燦然と輝いていたのは白のPowerBookだった。
やっぱり医者のマック占有率は他業種に比較するとまだ高いようだ。
(あのメインテナンスは教授自らがするのかなあといつも疑問に思うのだがどうなんだろう・・。)
というのも今寝る前に『アップルの人』(宮沢章夫)という文庫本を紐解いているのだが、
それにしても思うのは今はブランド信仰はずいぶん薄れてボーダレスな世界観が浸透しつつあるなということだ。
ウインドウズVSマックなどという単純な図式は当然ないし、
ドコモ使ってる人だって絶対ドコモの携帯じゃないといかんというわけでもないだろう。
iTune使ってる人が全員マック派なわけもないし。
ちなみにvaio信者はまだいるかもね?といった程度である。
(そのSONYも大幅な赤字計上しているし、地元のイケイケ建築会社のジョー・コーポレーションも負債を抱えて民事再生手続きを申請した。)
だからシャネラーなんて人たちは、ある種この混沌とした時代では偉いのかもしれない。
たとえば日常生活では切り詰めてそれでもシャネルを買い続けることに努力と才能を注ぐ。
シャネル一筋に限りない愛情を注げるっていうのはある種の『愛』のかたちなんだろう!
たとえば自分はここ数年『HUGO BOSS』というブランドを愛用しているが、
それは単に、いろんな店を覗いて吟味して選択するようなこととそれに付随することどもがしんどいからなのである。
何度も行っていると(と言っても年に3回くらいだが)、店員さんも一応顔覚えてくれるし、こちらも汗かかなくても済むのである。
「いやあ太っちゃって・・」とかせんでもいい言い訳を毎回するのもこれ冷や汗のもとなのである。
だから店員さんが変わったりするともう駄目になっちゃうんだよな、これが。
BOSSの前にそこにあったのは、Y'sで、その前はダナ・キャランだった。
その変遷によって自分のコスチュームも変わるというポリシーのない話。
だからBOSSが絶対というわけでは決してないのである。
ネットでの買い物はクリックを何度も続けて、その商品についていろいろ吟味するくせに、実際の買い物ではやはり雰囲気とかそんなもんが主なファクターなのである。原始的なのである。そうか、だから接客『業』なんだ。
だから、現実は、難しく面倒でもあり、しかし時にsomething newがあるのだが。
話を戻すと、その日赤の会で、
副院長の藤井先生に、みんなの前で、『先生太ったなあ』と2回もリピートされてしまったメタボな私(わたくし)である。
「・・・・・・・(-_-;)」