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    『野良猫ロック・暴走集団’71』by藤田敏八

    • 2007.10.30 Tuesday
    • 18:11
    評価:
    コメント:追悼・原田芳雄。


     藤田敏八・没後10周年(もうそんなになるのかぁ)ということで、
    Wowowで特集を組まれている。
    恥ずかしながらワタクシも彼の映画のファンでした。

    彼のすべての映画たちを網羅しているわけでもないけど、
    それでもえらそうに書くのだけど、
    彼の70年台映画達と向かい合うのはいささかヘビーでもあるなと思う。
    以前、自分の中に、唐突に秋吉久美子が舞い降りてきたとき、
    『赤ちょうちん』とか『バージンブルース』とか『妹』にトライしようとしたがだめだった。
    ヘビーでわびしいのである(実際には見てないので結論を出してはいけないのだが・・)。

    今回、原田芳雄選手出演ということで、
    『野良猫ロック・暴走集団'71』を観る。
    これはさすがにリアルタイムではない。だって11歳だもんな。

    新宿でヒッピー生活を送る原田芳雄さんたち(藤達也さんもいるぞ!)が、田舎に乗り込んで、
    いわゆる『旧態然とした良識勢力』と戦い、滅びてゆく映画である。
    だからといって、今観てて、勝手な理屈つけて気ままに生きるヒッピーたちに憧れるのかというと、そんなことは決してない。
    空気が白茶けちゃって乾燥しているのだ。フリーセックスも楽しそうじゃないし、マリファナも楽しそうじゃない。万引きして、好きなこと言って、笑って、罵る。権力と正反対向いてること自体が存在価値だったのかもしれない、そんな時ってあるよね、とか、書くと、誰かに怒られそうだが・・。

    物語はなぜか、急にドンパチになって急に輝き始め性急な収束に向かう。

    芳雄さんはダイナマイトに火をつけて、敵役に突っ込んでゆき、撃たれ、
    そのまま敵役に抱きついて、相手もろとも爆死を遂げる。
    骨も身も残らない。
    硝煙の匂いと焦げた肉の匂い。煙が晴れれば跡形もない。
    その直前に、ヒロインなのかどうかよくわからないままで、梶芽衣子もあっけなく撃たれて死ぬ。
    残った仲間たちも、ダイナマイト投げながら刹那に向かって走ってゆく。
    おそらく全員が爆死し、そのあとは静寂が再び地方都市に訪れるのだろう。
    そして変わることなど何一つないのだ。
    廃墟で、(親が誰かわからないという設定のヒッピーたちの)子供がひとりで、ウサギと戯れている。
    走る彼の横顔ストップモーションで終劇である。
    子供が"生"の象徴などではないことは監督自身がよく知っているのだから、
    これはアンビバレントなエンディングなのだろう。
    ペシミスティックで、投げやりに明るい、パキさん(藤田監督)らしいエンディング。

    劇中で実際演奏されるモップス(故・鈴木ヒロミツかっこいい!)の『ええじゃないか』がいい。
    ええじゃないかええじゃないか、踊る阿呆に見る阿呆どうせあほなら踊って泣いて歌って生きておどらにゃそんそんそれそれそれそれえいやさぁどっこいさぁ、ええじゃないかええじゃないか、どんどん!

    でも、どんなときも、原田芳雄はカッコいい。
    彼は役を演じる人じゃなくって、役に自分を引き寄せる決して器用とはいえない類いの役者だが、そんな時代を背負ってる人もめっきり少なくなった。

    カエルの王様がオレを嗤う

    • 2007.10.28 Sunday
    • 12:58
    kerogking
    アジアンカフェ・ロータスという、バリから古民家をそのままもってきたというカフェに行く。確かに、駐車場では旗が揺れ、ガムランが流れ、竹細工の調度品と、カエルの噴水に蓮の花だ。

    調子こいて、ナシゴレン(焼き飯)に、ミーゴレン(ヤキソバ)、唐揚げトーリンソース、サラダ風ピッツア、春巻き、サテ(甘いピーナッツソースの巨大焼き鳥)、チャイ、ビンタン(インドネシアビール)、フォー(これが一番うまかった)と、頼みすぎて腹が苦しくなった。

    帰っても気分が悪く、クロマニヨンズ聞いて、手塚治虫『火の鳥』読んで寝る。

    http://www.e-komachi.com/web/gurume/detail_26956.html

    カエルの口から中庭の池に水が吐き出されている。

    ここに来てもバリが再現できないことはわかっていたが、
    段々バリのことを思い出した。

    あの時どうしてオレはあんなにバリに憧れていたのか、
    『神の島』だったからか?
    善と悪との戦いの上に世界が構築されている二元論が好きだったのか?
    観光にしか過ぎぬ、洞窟の前、松明が焚かれ、繰り返されるあのケチャのリズムが脳裏に蘇る。

    二番町の『十五夜』でオリオン飲んでも、沖縄の味はしないし、
    泡盛飲んでも石垣島の夕日は再現できない。

    ああ、どこか遠くへ行きてぇなあ。

    カエルの王様がオレを嗤う

    ザ・クロマニヨンズ TOUR CAVE PARTY'07-'08

    • 2007.10.25 Thursday
    • 12:16
    caveparty2007

    コミセン・キャメリアホールに『ザ・クロマニヨンズ』を見にゆく。
    去年は松山や宮武君もいた。
    2次会でなぜかはちみつぱい(鈴木慶一さんの在籍したバンド)で盛り上がって、宮武が「塀の上で」を熱唱した。
    その彼らももうこの地にはいない。
    相棒も不参加で、一人ぼっちで参戦。

    椅子が取っ払われて柵の前で警備がスタンバったオールスタンディング。
    緞帳にCAVE PARTYの電飾サイン。蝙蝠の目が光る。
    ぶっといスピーカーの前に立っていたので、ドラムの音とかベースの音が風圧となって届く。
    ほんと空気が揺れるんだ。
    このボクも言葉にしたら壊れてしまいそうなものをいくつも受け取った。
    2ndの曲14曲すべてを演奏し、それ以上。

    楽しい楽しい、とっても楽しい、
    ライブ久しぶりっていうのもあるけど、それはロックだから楽しいんだぜ、と、ヒロト。


    くわがたゼロセン夢の島、レフュージア、ギリギリガガンガン東京ジョニーやら ロージーやら
    むしむし軍歌 に、こたつねこ 、うまい棒かと思ったらうめえなあもう
    ラスト直前の紙飛行機、アンコールでの いきなりくる
    1stからの土星にやさしくやタリホーもあるぞ。弾丸ロックも。チブチブチブチブ。
    おお松山、道後、路面電車、温泉があんなにちょっとでいけていいのか。
    くじらなわってと言いながらも興奮して、確かにケイブパーティだ。

    でも終わりはあって、電気がつき、パーティが終わり、ひとが動く。
    ヒロトのあの笑顔って最高、あんなステキな笑顔見ただけで満足だよね。
    汗拭きながらおねえちゃんが友達に言ってた。


    全然伝わらない。言葉は無力。

    だから、さあ、ライブに行こう。
    (スパムメールみたいなセリフだけど)join us with our cave party!

    EBM(evidence based medicine)に基づく医療と医者としての心構え

    • 2007.10.21 Sunday
    • 18:07
    ということが盛んに言われて久しい。
    学会はこぞってガイドラインをパブリッシュしている。
    診療指針の根拠(evidence)もAランクからEくらいまでちゃんと分けて記載されている。
    ただしエビデンスに乏しいからといって、その治療を選択していないかというとそうではない。
    この辺が難しいところではある。

    あとになって、今までわからなかった作用機序とかが発見されたりとか、思わぬこともあったりする。
    (そんなにはないけど・・・)

    さて、前立腺癌のIHT(間歇的内分泌治療)である。

    ドイツの多施設研究結果とか、その他の研究でも、連続的なホルモン療法との比較において、進行がんでもその成績は遜色なかったというデータが報告されている。
    どういう時点でホルモン療法を再開するのか、とか、そのプロトコールは、とか、まだ詳細不明だが、
    将来ガイドラインに加えられる日もそう遠くないと思う。

    今回の西日本総会でも、(実は自分も加えていただいている)中予尿路悪性腫瘍研究会でトライしたIHTの第2報を、南松山病院の高田Drが発表する。

    さあ、でも、ガイドラインとかが確定するまで、我々一般開業医はどういった手続きを踏んだらいいのだろうか。

    尊厳死に関しても、まず患者と医師の信頼関係ありきですよね、それがないからいろんなことが起こるのだ、
    みたいな論調でマスコミは語るが、
    この劣悪な医療環境下で、120%の信頼を構築するのはなかなか至難の業だ。正直なところ。
    この治療が少なくとも間違ってはいないという選択の中で、我々は頭を絞って最良の選択をしているつもりだ。
    それが当たり前といえば当たり前なんだけど。

    表在性膀胱癌の注入療法も当院では施行していないし、
    前立腺生検の病理組織も自分の目でしげしげと眺めているわけでもない。
    人工血管の植え込みもしていない。当然オープンサージェリーもしていないし、TURもしていない。
    すべての分野を網羅することはない、手術や抗がん剤治療はもう丸投げで県中とか大学とかがんセンターの医師に任せてしまえばいいのだ、それを妙に手がけることは逆に患者さんのためにならないのだ、と常々思うように心がけているのだが、時に妙なプライドが邪魔をして、落ち込むこともある。

    PSA以外にも、当然癌の組織形とかGleason scoreも予後判定の上で重要になる。
    そういった意味でも、新しいGleason grading systemに関する、本間先生と泌尿器病理の鷹橋先生との対談はためになった。

    Ulala君、おしっことちんちんの医者としての頂点を目指すこころがまえがまだまだ足りんね!

    参考文献;
    Urology Today Vol14,No3,2007 前立腺癌の病理診断

    BBSの消滅

    • 2007.10.16 Tuesday
    • 21:29
    BBS消滅

    急遽、ポリオの予防接種に行く(あるのを忘れていただけの話だが)。
    今日は医師4名で、100人弱の受診者がいたそうな。
    みっちり3時まで働きました。
    ちなみに松前の新生児は250人/年とのこと。これって多いのか?
    子供の胸に聴診器当てて、一応舌圧子でヘントウとか見るのだけど、なかなか口あけてくれなくって(当然だよ痛いのに)、舌押さえた一瞬でみるのだけど、そのあたりでわぁあああっと泣いちゃうんだ、これが。でも、終わると、普通になってたどたどしい手でバイバイしてくれるので、そこでどっと緊張感が消え疲れるわけです。その繰り返し。
    いやあ、了解不可能の子供とそれに付随したお母さん方と接する小児科の先生は偉いと思うわ。
    泌尿器科なので、寝たきりの了解不可能のおばあさんとかもけっこう増えているけれど、
    おしっこのことなのでなんとなくわかるような気がして対処しているけど、子供はなあ・・。
    でも、ひらがな名の子供さんってホント減りました。なかなかこう読むんかそう来たかという名前が増えてます、相変わらず。

    尊厳死の法案みたいなものが新聞に載っていたけれど、生まれたものは必ず滅する。
    その理を、とにかく忘れすぎだと思う、今の世は。
    語弊があるかもしれないけど、死にたい人が死んだり、危険を承知で海外へ出かける人たちは、その人なりの意思が了解可能ならそれでもいいかと当事者ではないので思うけど、子供が無自覚のまま犯罪に巻き込まれるのだけはちょっと許しがたいと思う。
    いつになったらヒトは大人になり、責任を全うできるのか、無自覚が有自覚に変わるのはいつなのかと問われれば、それらは曖昧模糊として混沌としてはいるけれど。

    BBSの方が、一定の書き込みがないおかげで消えてしまった。
    そのまま放置プレーにしてるんだけど、ずっと放置のHPともどもなんかすっきりしないね。
    まあ消えてしまったものは消えてしまったもので、
    blog自体がその話題に対するコメントとそれに対するやり取りで充分成り立っているし、
    公にしたくない医療相談は、病院宛のアドレスに個別に送られて来るし、それで充分なのかもね。
    mixiは相変わらずなじめません、が。

    そういうわけで今日もめいっぱいで日が暮れた。

    『シグルイ』最後の回の12話まで観る。

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