筒井康隆「腹立半分日記」読み始める。
彼が売れっ子になって、直木賞候補に挙がりながらとれずに、
「エディプスの恋人」とか書いている頃(1976-78)の日記だ。
SF界のある種(まだ)黎明期の話で、
星新一・小松左京・豊田有恒・田中光二・平井和正・河野典生たちとの蜜月期でもあり、
デビュー前のタモリとか、山下洋輔や坂田明とのジャズセッションも登場する。
文壇の表現の不自由に愛想が尽き、断筆宣言をしたり、
いち早くパソコン通信での小説発表をしたり(「朝のガスパール」だっけ)、
今では、テレビ番組に時々老人役とかで出ているので、若いやつらはフンと思っているかもしれないが、
筒井康隆の発想とロジックと、それが超越して、ねじれて落ちてゆく様は、やはり天才的なのである。
今みたいにblogとかのない時代なので、
活字の媒体で連載していた日記(雑誌「面白半分」)であることと、
40年前(1976年)であるということを差し引いても、
十二分にスリリングで、
自分のリスクをある程度かえりみつつ(わかった上で)ここまで書けるのはさすが筒井、と、うなる。
具体的にはロータリークラブに入りながらロータリーの悪口かくとかなんだけど、
オレでいえば医師会の悪口書きまくるとか(そんなことしてるような人がすでにいるような?)、
でも今じゃ政治家が同僚の揚げ足とったり一人浮いたパフォーマンスして周りがしらーっと得する時代だから、どうなのかな。
うーわんわん。うなるんじゃなくて吠えてるよ。わんわん。
おちんちんの医者とかいってる誰かさんが、
ちっぽけな社会的地位に磔にされて、物事をあいまいにしてこうやって書いているのとはえらい違いなのである。
おーちんちん(意味不明)。