みどりの日である。
忘れる人は忘れる、覚えている人は覚えている、
昭和天皇の誕生日なのにみどりの日なのである。
S63年。昭和天皇の崩御の夜、スナックでのシーン。
みんな一応飲みに来ているわりにゃ静粛にしている(じゃあくんなよ)。
オーベン(指導医)の先生に『とんぼ』を唄わされた研修医だったあの日がよみがえる(ヒトのせいにすんなよ!)。
MRSAのレポートを追記する。
保険指導上、MRSA院内感染対策というのを充分にしていないと、ペナルティとなるわけである。
いわゆる加算申請ではなく、していないと保険点数を差し引きますよというはやりの減算なのである。
今の時代、MRSAがあるからどうのっていうのとちょっと様相が違ってきてるので、いまさらMRSA保菌者に対してのうんぬんかんぬんってどうなのかとも思いつづけている。
ノロウイルスだって、HCVだって、そりゃあ気をつけなければならないのだけど、院内感染が生じ出すとその連鎖を断ち切ることは非常に困難である。そういった意味では、手指消毒の徹底、各部屋にウェルパスを設置すること、病室から帰ったら処置したらすぐに流水での洗浄とペーパータオルの使用・・というのは理にかなっているのだが、患者隔離の基準はというと?なのである。
ちなみに透析室での感染症患者に対する取り扱い規約がマニュアルとして学会から送られてくる。
それにより、透析室では、HCV陽性患者は固定ベッド(ATLA陽性患者もそれに準ずる)、MRSA保菌者は隔離ベッドが望ましい、と記載されている。院内感染が生じたときのルート特定としては有益だとは思うが、強制としての記載ではないだけに、その必要性とどこまで全国の組織で完全実行ができているのかというと、いささか首をかしげる部分もなきにしもあらずだ。
当院では目標は一応達成しているが、MRSA患者が多数で対応できないもきっとあり、それなら初めっからする必要性は乏しいのではないかということなのだ。だから推奨といわれればそれまでなのだけど。
現在フットケアというのがここ松山界隈では局地的ブームで、明日は三菱ウエルファーマー主催で、東京女子医大の先生の講演会も開催される。
感染に弱いという意味では、院内感染はともかく、ASOやDMを持った透析患者さんの感染というものは進行が異様に早く、ちょっと深爪嵌入爪からあっという間に四肢切断に至ってしまうケースもまれではない。それを防ぐ意味のフットケアなのだが。
げにしかし糖尿病透析の方というのはホントに恐ろしいのである。
頼むからこんなに水引かせないでくれよ、心臓アップアップでしょ、というスリリング透析の方もおられる。
いや、ホント困っているんだから。