3/26土曜日は、この家で最後のホームパーティだったのだが、それがくしくもSくんの送別会を兼ねることとなってしまう。
彼は転勤で、4月から埼玉にゆく。
防衛医大の担当だそうだ。
防衛医大のお医者さん、これがまたイメージしにくいなあ、と書けば、これまた差別だな。
泌尿器科の医者は鼻がペニスになってるとか、ね。
おお、みんなフリークスの集まりか(なんだかシャレにならない部分も多分にあるような気もしないではないが・・)。
うちの家族は、全員が何らかの形で彼の世話になっており、そのプレ家族のような彼という存在がぽっかりと抜け落ちることの喪失感を推し量れないまま、ホームパーティという楽しげな命名は、送別会といいかえるとなんだかどんよりねっちょりしたものに変わってゆくのだった。
このへんの哀感は、先日椎名誠氏の『春画』を読んでいる時に感じた寂寥感と相見えるところがあるような感じだ。
さて当日だが、夕方やっと仕事をこなしマルヨシで買い物中に、尿閉の患者さんにコールされ、冷凍食品素材はあきらめて、病院に帰る。
それでばたばたと、帰宅し、ああ、あと2時間しかないわと、準備を始める。
揚げ物の準備をまずして、グラタンにかかり、大根を刻む。最後の煮物はことこと系は時間がかかるので牛コマを使うのいう何かちょっと反則メニューである。
それはそれとして、始まれば、みんな彼のことを思いつつ、叫び、酒を飲み、罵倒し、勝手なことをおらび、与太も出て、
いつものようにあっという間に時が流れる5時間であった。
そんなわけで、せっかく持ってきていただいたNaomiメニューも自作も写真に残すことはできなかったのである。
当日のメニューを
1.ワンタンのチーズ揚げ(うちの子供作)
2.キムチいり豚カツ
3.揚げ根菜の煮浸し(サツマイモ、カボチャ、レンコン、にんじん)
4.牡蠣とベーコンのグラタン
5.今治風鯛飯(Naomi作)
6.ムサカ(Naomi作、なんてスパイシーかつジューシー!)
7.ビーフシチュー(M下作・いつも好評定番と化しつつあり)
8.満腹で食べたのは2名の牛肉の韓国風スープ煮
酔ってみんな好き勝手に叫ぶのだが、
『オレは料理ではNaomiに勝てず、透析では*先生に勝てんのかよお』と言っていたけど、
ああ、オレはまだなんか勝負したいんだ、と、これまたやはり、二日酔いの夕方に、他人事のように思ったのであった。