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    私はあなたと分かり合えない他者だからこそ分かり合おうとする努力をする

    • 2004.12.31 Friday
    • 18:25
    風の谷のナウシカ 6
    風の谷のナウシカ 6
    宮崎 駿

    師走である。
    まず、透析の開始をして、レセプトをはじめる。

    小学生殺しの犯人が逮捕される。
    捕まるべくして捕まったのだけど、これだけの時間を要したということは動機に必然性がないということのなのだろう。それがますます社会にベールを覆いかける。
    どうしてうちの子だったの?
    そうである必然がないとしたら今後もおんなじことがどの街だって起こりうるし、誰だって被害者の親になり、あるいは加害者の親や、加害者そのものにすり替わりうるのだ。
    子供は弱き存在である。
    子供に世の中の成り立ちを教える側であるべき成人が実は子供であり、その幻想がいつまでも容認されうる社会。
    それを作り上げて変えなければならない、と、ヒステリックに叫ぶことはベストな解決策ではない。

    ではどうすればいいのか?
    個人の幻想が圧倒的な武力や政治力の前に崩壊すればいいのか?
    それとも幻想のために皆が奉仕してはりついた薄ら笑いを手に入れたらいいのか?
    これはスクリーンやブラウザーの中の出来事で、スイッチを落としたりシャットダウンしてしまえば終わりなんだよ、と、言いきかせればいいのか。
    どこかのビルが崩れ落ち、空爆やテロが続いていても、ネットをまたいだりリモコンのボタンを押せば、容易に切り替わる世界、世界はそんなものの上にあぶなかしく乗っかっているだけなんだよ、と、嘲ればいいのか。

    ナウシカは滅びの中にも『実』があることを選択した。
    それは危険な賭けかもしれない。
    環境によって適応せざるおえない(?)者が残り、進化していって現在に至るというのは『進化論』の話だったかな。
    でも残されたものたちが環境を改変し、太古のエネルギーを枯渇に導き、自らを滅亡の縁に誘うのも盛者必衰の理なのか。

    というわけで、(全然脈絡ないだろうけど)師走は頭の中が『ナウシカ』だったり、『ジョンレノン』だったり、村上春樹だったりする。
    どういった関連性があるのかは僕の脳みそに聞いて欲しい。

    私は私である。
    あなたと分かり合えない他者である。
    だからあなたと分かり合いたいと思う。
    決まった道など初めから望んではいない。
    たとえ結果が予定調和的なものに終わったとしても。

    こういったスタートしか思いつかない。


    たとえ日が変わっただけのことだとしても、とりあえず、今年は今日まで明日は来年である。

    明日が今日の繰り返しだとしても、
    落としきれない煩悩をかかえても、
    いざ。


    Not wanna fade away

    • 2004.12.30 Thursday
    • 17:09
    爆音ミックス〜19LIVES〜(初回限定盤)
    爆音ミックス〜19LIVES〜(初回限定盤)
    SHEENA & THE ROKKETS, 柴山俊之, RAYMOND DAVIES, SHEENA

    おれは幻なんかじゃない
    腹も出てるし
    くせえ屁もひる
    想い出の中に生きたり
    夢の隣にぼーっと立つ男にはなりたくないんだよ
    そんなのなんてぇ
    まっぴらごめんだろ
    哀しすぎやしねえか

    だから
    せめて
    声を聴かせて欲しいんだ
    もう一度でいい
    スカートの奥でやさしい歌を聴かせてくれよ

    *なぜシナロケかというとそんな気分なので。



    本日で外来は終了だが・・

    • 2004.12.29 Wednesday
    • 19:05
    去年の院内での決めごとをざーっと眺めていたのだけど、
    透析ソフトの導入、受付の増員と改装、外来5人体制、職員の退職、また内科外来に月曜日と土曜日に応援のDrがきてくれるようになったのも今年からだったんだなあ、とか・・・
    見てるといろいろあったわけである。

    なんか派手な事件も夏くらいに立て続けに二つあったし、
    いやああの嫌がらせ電話には一時はどうなるかと思った。
    相手の匿名できない誹謗中傷には為すすべもない、人が人を困惑させたり傷つけたりするのはなんて簡単なことなんだろうと思い知らされたりもしたっけ。

    そして蕾にもなっていない、まだまだ手を出し始めて日の浅い事柄とかもたくさんある。

    で、気づいてみると最終的には大幅に職員数が増加しているのである。
    看護20名・臨牀工学士3名・介護4名・管理栄養士1名・受付5名・医師2名。
    なんだったのかなあこの1年と見ると、いろいろがんばってはやってるのである。

    攻めに回ってはいるのだが、最大級の成果は出ていない。
    ただ後退はしていない1年であった。

    おいおい、なに総括してんの。

    しつこく前立腺生検

    • 2004.12.28 Tuesday
    • 18:00
    気分はそうでもないのに、まわりから年末年末と挨拶されたりすると、あまのじゃくがうずき始める。

    先生は患者さんがいるんだからいつでもいなくっちゃあと言われ、はあ、と、遠い返事をする。
    臨戦状態でいたいんだけど、そう長くは続かないんだよねえ。

    以前、泌尿器科医会で発表されたと思う、
    愛媛大学泌尿器科の雄”尾澤 彰”先生(彼は3月までうちにアルバイトにきてくれていた)の論文が『愛媛医学』に掲載されている。
    『前立腺生検の現状 −愛媛県泌尿器科医に対して行ったアンケートをもとに−』というものである。

    前立腺癌の正確な診断のために施行する(主に肛門から)前立腺針生検の愛媛県での実際を浮き彫りにしたものである。
    こういうのってなかなか一本化してガイドラインまで到達しにくいんだけど、
    実際の現場では、各施設間で結構差があって面白かった。
    そういえばあの会でも、がんセンターの住吉先生の一人舞台だったような気がするなあ。

    でも、あの会から以降、自分も肛門に挿入するガーゼは1枚にした。
    これはこの会に参加して、出血のリスクを過大評価しすぎていたことを、エビデンスに基づいてあらためたものである。
    でも、忌まわしい記憶があるから、術前術後の抗生剤投与はエビデンスからはずれて結構使用している。
    尾澤先生が考察に引用しているように、発熱は検査当日よりもむしろ翌日の午後以降に認められることが多い、・・なんてことも少し気になったりもしたもんで。

    まあ、基本的に、経直腸的で6カ所の生検がスタンダードということになったのだけど。

    今年も、うちの病院でも結構、PSAで引っかけて、生検で前立腺癌が見つかるケースが多かった。
    頻尿とかの尿路症状で、泌尿器科を受診し、ついでにPSAを測定させていただく。
    その結果で異常値となり、さらに疑わしい人たちには生検を勧める。
    結果はさまざまだが、
    泌尿器科の専門医として、少しでも地域医療の役に立てることを実感する場合もある。

    なかなかブラックジャックにはなれないけど、ね。

    UA(ウーア)は日本のカサンドラ・ウイルソンである

    • 2004.12.27 Monday
    • 20:36
    紙媒体は消滅するのか?

    答えはNOである。

    しかしながら、紙媒体の有茎性のみに固執する人々はもはや今後生き残ってゆくことは困難であろう。

    硬い感じになったな。

    身近なところでも印刷物にかかるコストを削減しようという動きがでてきている。
    たしかに、大量に送られてくる学術雑誌のうち必要なのは一部なので、いる部分のみ自己責任において、プリントアウトして熟読するというのが懸命なやり方かもしれない。
    学会を取り仕切っていた何とかという団体が破産して、複数の学会運営に支障を来しているという現実的側面もある。実は自分の入っている移植学会もそうだった。
    昔は、学会をやると宣伝になって、協賛メーカーから賛助もあったみたいだけど、今は倫理規定とか企業規定とかいろいろあって、そんなものは望むべくもない。
    県の医師会報や、愛媛医学誌も電子ジャーナル化し、診察媒体で欲しいヒトは有償(年額数千円程度)の対価を支払う。

    その先もいろいろ考えようと思ったのだが(ブンガクとか、シとか、ブンカとか、ワカモノとか、そんなもん、そんな心配するならおのれの心配せえちゅうねん、はいわかりました)、心配しなくても紙媒体は消滅するわけではない。

    ただ、紙媒体のみに依存しようとする人たちは、自分の欲しい情報を手に入れることがますます困難になり、格差は広がってゆくだろうということは予想される。

    あと、わざわざパソコンの画面をカラーでプリントアウトして眺めて捨てるヤツ。
    そんな輩も問題外だけど、そんな奴らが多いのも事実である。
    でも、実際の話、デジカメから直接プリンターで光沢フォトが印刷できますよ、みたいな広告が流れ、
    そんなプリンターが店頭にばかばか並んでいる・・・のが現実なんだよなあ。
    真のデジタル化はまだまだ遠いと言わざるおえない。

    UA(ウーア)は日本のカサンドラ・ウイルソンである、
    というようなことを書きたかったんだけど、
    もうお疲れなので後日とする。

    J'sCafeのコラムに彼女のことは記載されているので、興味ある方はどうぞ。
    結構筋金入りのHPです。
    でも、行くといっつもむちゃくちゃ言われるんだけどね。

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