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    洪水のあと

    • 2010.08.14 Saturday
    • 09:43
     洪水が全てを洗い流すイメージは聖書から来たのかもしれない。

    泥の後すべてがあらわにされ、雲の中からまばゆい光の束が射し、天使たちは祝福のラッパを吹く。
    しかしその泥の底から新しい芽が顔を出すのかどうかなんて誰にもわかりゃしない。
    だって(いるとしたら)神様は気まぐれなやつらに違いない。
    エンジェル・ボーイたちはただ地上を見下ろして、しょんべんかけたり(しかしながらそれは霧となって芳香を漂わせ下界の民をうっとりさせることだろう)、
    生き残った民たちを使ったゲームをしてるだけかもしれない(あのお姉ちゃん思いっきり不幸にしてやろうぜ、とか)。

    やはり、洪水はすべてを奪って、洗い流し、無に帰してゆくだけだ。

    目やにいっぱいつけた、汚らしい毛づくろいも出来ない猫。灰色でところどころ脱色されたようの毛はパンクの頭みたいにとんがっている。
    メスなのかオスなのかわからない老猫は後肢が動かない。麻痺なのか事故の後遺症なのか自分自身もわからない。だからおしっこもたれ流しだ。
    その洪水がやってくることは猫にはとっくに分かっていた。
    何があっても100万回生きた猫の話も伝説には聞いていた。
    でも自分はただの年老いた猫で、身体もろくに動かず、したがって獲物も取れず、餌を持ってくれるほど可愛がられるたぐいの輩でないことも重々承知していたので、
    かえってサバサバした気持ちではあった。
    自分は、洪水が来たら真っ先にさらわれて流されて無に帰するだろう、と。
    そして100万回生きた猫は幸せに普通の猫として死んだってこともちゃんと知っていた。

    80年代、ローン・ジャスティスというバンドがあった。
    マリア・マッキーという美少女がボーカリストだった。
    そのバンドはあまり世の中に出ることなく蒸発してしまった。
    1stアルバムの中に『After the flood』(洪水のあとに)という曲があった。
    そう、洪水の後、奇跡は起きなくても、生きている者にとっては人生は続いてゆくのだから(Life goes on after the flood)。

    After the flood
    After the flood
    The land it washed away
    Felt like my flesh and blood

    I'd rather be shovelin'
    Through the slush and mud
    Than to leave my home where I grew up
    Life goes on after the flood

    lonejustice

    何かを始めるためには何かを捨てなくてはなりません。
    ああまたディランが立ってる、部屋の片隅の暗闇に。ジンマーマンからディランに変わったのはあんたがその二本の脚で歩みだしたから。
    プラズマをオフにして、このソファから立ち上がろう、
    それから先のもめごとのことなんて忘れてしまえ。おれの頭にうごめいてるよしなし事なんて忘れてしまえ。
    とにかく今は立ち上がることだ。立ち上がってこの部屋を出てゆくことだ。
    洪水で満たされちまう前に。

    彼女は夢を一つ一つ紙切れに書き出した、
    そして素敵なイラストを添えて、自分の机の前の壁にピンでとめた。
    かぐわしい香りが彼女の部屋を満たし、彼女は高揚感に包まれて眠りに落ちた。
    今、彼女の部屋には誰もいない。
    光もろくに差し込まないその部屋に、色褪せた紙がとめられている。
    その紙切れとカビ臭い部屋のにおいをおれは脳みそに焼きつける。でもそれらもいつか色褪せてゆくんだ。
    できることなんて限られている。
    だけど紙っきれを残したあんたがどっかの空の下、元気でやってたらそれをサイワイと人の言う。
    夢はまた書き始めればいいだけのこと。でもあんたの代理はどこにもいないんだから。
    そしてもうあんたは”そいつ”を始めてる。

    洪水の後、すべては流された。
    洪水の後、この部屋の主はいないとしても。

    あんたはあんた。どこにいても。だから好きだ。

    *マリアはスプリングスティーンのコンサートの直後、inspireされてこの曲を書いたという。
    *そしてこの文章は全然関係ないけど下記の本にもちょっとだけ触発された。そして当然彼女にも。

    評価:
    コメント:佐々木正悟という人自体を知るために購入して読んだだが、これを発端に彼がいろんなところで書いていることを容易に理解できるかもと思わされた。最近Web to do管理のToodledoを使い始めたところなので、このツールに関するもっと具体的なことを書いていただければ個人的には幸いですが。

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    • 2014.04.04 Friday
    • 09:43
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      コメント
      借り暮らしのアリエッティをみてきました。

      三鷹のジブリの森というところに去年、たまたま行ったのですが、
      アリエッティの棲んでいる世界みたいなところでしたよ。

      映画は、いつも通りというか、
      13歳くらいの女の子が成長していく物語でした。

      • はじめまして
      • 2010/08/15 5:42 AM
      ジブリは『千と千尋』以上のものは作れないのかなと、観たときには思ったのに、快進撃続いてますね。

      なんかでも『ゴッドファーザー』観てると、時が止まりますね。やっぱり名作っていうのは残っていくものなのでしょうか?
      『アバター』はもう一度見たいとは思わんかったけど、『スターウォーズ』はまた観るかも。でもこれって単に観た時期だけのことかな?『ゴッドファーザー』は封切りの時は小学生だったんだけど。
      あと10年たったらうーん、『ロード・オブ・ザ・リング』観るかな。

      ナニみたいですか?
      • ulala
      • 2010/08/16 6:24 PM
      キャストアウェイですね。

      父が昔、サバイバル生活をしたらしく
      トムハンクスがサバイバル生活をするこの映画を一緒にみたのです。


      スターウォーズはみたことないんですよ。
      すみません。

      • はじめまして
      • 2010/08/17 4:52 AM
      castaway、落ち込んでいるときに観ました。いや、そうだっけ、そう思ってるだけかな。いい映画でした。
      トム・ハンクス、いいですね。
      落ち込んだときに観たのは『プライベート・ライアン』だっけ。???
      • ulala
      • 2010/08/17 8:31 PM
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