また喧噪の日々が始まる。
西日本泌尿器に載っている、『特発性腎出血に関する過酸化水素腎盂内注入』の症例報告をやっと斜め読みする。
去年の同門会で、済生会今治の菅本先生が報告していたように記憶している。
当院の症例中では、特発性腎出血(原因のわからない血尿)と推定される患者さんは、開業以来6年弱で4名である。
診断としては最終的には腎盂内まで、極細のファイバーで観察しなければならないのだろうが、そこまではなかなかできない。
膀胱ファイバーにしても、出血している時に検査しないといけないので、これまたタイミングが難しい。
非出血時に膀胱内を観察してもなあんにも異常がないのだから、仕方ない。
悪性の可能性はないのか、本当にこの診断名でいいのか。
そんなジレンマにとらわれながら一開業医は呻吟するのである。
その数少ない4名のうちの一人は、結局原因が高度の血管奇形で、度重なる膀胱タンポナーデの果てに、救急車で搬送した。
放射線科でコイルで塞栓したあとも大量出血はすぐに再発し、結局その夜緊急手術になって、腎摘となった。
あの時は患者さんと罵りあいの日々だったなあ。
「そんなこというたってどうしてとまらんのぞぉ」
・・・で、彼は今も通ってきてくれている。
今、数ヶ月に一回血尿が出る若者がおられ、たまたま彼の肉眼的血尿と遭遇したのは一回きりなのだが、そういった理由で上記の如く呻吟するのである。
夕方からホームページビルダーをいじりはじめるのだが、どうもまた喉をやられているようで、体が重い。
尿管というか、腎出血の場合は、普通は悪性の可能性は少ないと思います。
ただ尿管腫瘍とか、腎盂内の情報はやはり内視鏡検査が確実なので、そこまで究極の検査をすることになっているのだと思います。
尿管ファイバーもかなり細いクダですが、肋骨下縁位の高さまで挿入するので全身麻酔は必要だと思います。でも麻酔中は記憶無いので、他人行儀な言い方になりますが、かえって楽かもですよ。
大変でしょうががんばってくださいね!
blogに書いた人とかはほんと稀な例ですので・・。
もう一人いろいろ調べても原因不明だった若者は、もうかなりいい年になって、ここ数年はまったく血尿ありません(まあ彼は尿管ファイバーまではしてませんが)。
何だかとっても安心しました!薬は病気を治し、ドクターの言葉は不安を和らげます
大学病院を受診した時にも、若い女医が四苦八苦で膀胱内視鏡を入れている横で、もう一人の男性医師が優しく声をかけてくれた事が嬉しかったことを思い出しました。泌尿器科は婦人科より恥ずかしいと思いました。
良いお年を!
がんばれというのもちょっと違いますが、あまり考え込まないようにしてくださいね!
それと、泌尿器科と婦人科がどっちが恥ずかしいのかと言われると謎ですね。自分は妊婦さんのお腹とか直視できそうにないので婦人科は断念しました。ははは。
良いお年を!
膀胱が詰まるほどの出血で原因が分からないというのは不安で、ネットの世界を色々と彷徨っているところで…。尿管内視鏡までは受けていないのですが、受けたほうがいいのかどうかと。
このエントリーもずいぶん古くなってしまいました。
今は極細径の尿管ファイバーが開発されていますので、尿管から腎盂までの観察も、この当時よりはずいぶん容易になったと聞いております(うちにはなんせそんな飛び道具ないので^^;)。悪性疾患、血管奇形、そして上記に記したように、腎盂内の血管の露出など様々な原因があるようです。なにをどこまで調べたらいいのか決定打はないので、今後続くなら、尿管ファイバーや血管造影ということになるのだと思います。
タンポナーデになられたぐらいですから、さぞかしご心配と思いますが、主治医にその旨相談されてはいかがでしょうか。
そういえば、当院でもタンポナーデになって、結局、動静脈瘻見つかった方も、怒鳴りながら泣いてましたよ。タンポナーデの時には。
あれは痛いわ。
お大事に。
私の場合、血尿が出て10日間処方された止血剤を服用しましたが、血尿は止まっていません(朝:赤ワイン色、日中:ロゼワイン色)医者に相談してもカテーテルを使用した検査を行っても腎臓内のどの辺りで出血しているかを特定することは難しいらしくどこ位の確立で分かるかさえ分かっていないようでした。
極論から言われたのは、内視鏡、CT検査で腫瘍、結石でないことは分かったので、少々の血尿は気にしない!とのことですが、やはり毎日血尿が出ることは気になります。
何方かカテーテルを使用した検査で腎臓内の出血場所を特定出来る確立などを知っているかたはコメントをして頂ければ幸いです。
このentryは特発性腎出血のentryなのですが、病名から言って、原因の特定できないものの総称をそう呼んでおります。
結果から言うと、やはり腎盂の血管の破綻とか静脈瘤とかそういうものが原因の場合が多いです。今は超細径の尿管ファイバースコープがありますので、たしかに直接腎盂内を観察することが可能です。
しかし、おそらく主治医の先生の意見のとおり、部位を特定して直接レーザーで止血することも不可能ではないのですが、悪性疾患が否定される場合は、そこまでしなくても自然止血する場合が多いので、保存的治療(止血剤の内服)で経過観察になることがほとんどです。
ぐぐってみたら、岡山大学の泌尿器科のHPに画像も掲載されておりました。
http://www.uro.jp/okayama/torikumi/torikumi09.html
そこにも書いてありましたが、現在は、腎盂内硝酸銀注入は現在は推奨されておりません。腎盂ファイバーは全尿路を観察できますので、出血していれば、確定診断の精度はかなり高いと思います。
以上簡単ですが、お役に立てれば幸いです。
その後も血尿が止まらないので、薬の量を1.5倍ペースで服用したら、1日後に一度止まり(約3日)ましたが、再発したのと体重減少(62から55Kg)に気づき不安になり病院に行きましたら、主治医(5年前尿管瘤を見つけてくれた前回とは別の医者)が、あなたの様な患者は1日入院したら直ると言われました→「上下運動をせづ・動くな(安静)・薬も飲まなくてもOK」と言われても・・・・その後(約3日)に血尿は止まり、体重も回復してきています。
私の結論としてはB型インフルエンザがトリガーで、腎出血・体重減少になったと思われます。
※個人的意見ですが、処方薬のトラサルミンカプセル250mgとアドナ錠30mgは効かないと思います。→薬剤師も「弱い薬なので毎日飲んでも大丈夫」言ってました。
確かにトランサミンやアドナは直接的なクスリではないので、膀胱炎の時の抗生剤のような著明な効果は期待しがたいと思います。
また、再発の可能性もありますけど、おそらく、特発性腎出血だとは思いますので、体重減少の戻りが遅いようなら、また主治医に早めに相談されてください。
お大事に。
そして4日ほど前からまた酷い血尿が出ています。治る日は来るのでしょうか、、社会人になったばかりで本当に辛いです。
膀胱タンポナーデとはそれはさぞかし苦しかったでしょうね。文面からすると非常にお若い方でありますが、たしかにナッツクラッカーは経過を見てゆくと収まる傾向にはあるものというふうに聞いております。
内視鏡的治療の内容が自分にはいまいちわかっておりませんが、また同じようなことが起こるようなら、昔からされているような方法であれば、自家腎移植(腎臓を一旦体外に出して腸骨窩の血管に植え直す)とかになるのでしょうか。
いずれにせよ、先進的な治療を受けられているようなので、やはり主治医の先生によく説明を聞くしかないと思います。なかなか助けにならず申し訳ありません。お大事に。
原因がわからないから特発性腎出血という病名がついたので、仕方ない側面もあります。でも腎盂内の血管の露出が、小径ファイバーで観察できたりと、ちょっとずつ原因解明は進んでいるようです。でも、結局は臨床的には悪性でないことの確認が一番大事だと思いますので、尿の細胞の検査が異常なくって、血尿止まったのなら、それはそれでいいことかと。頻度は個人差がありますが、治ってからもある程度は定期的に尿検査にいかれることをおすすめします。ご苦労さまです。
3年前とは少し異なり、仕事で疲れてきたと思うころにトイレに行くと潜血があることに気づき、また病院に行きフルコースの診察(CT、超音波、ファイバー)を受け、主治医に前のことなどを相談しましたが、特に薬も無く数ヶ月経過したころまた潜血があります。
前回との違いは潜血の色が薄いオレンジ色で、赤い血の固まり(1,2ミリ程で小さい)も出ました。
背中の腰痛ではなく右腎臓に軽い痛み(軽い筋肉痛)が4,5日継続しています。
加齢により体の臓器が弱ってきていると判断しています。
(55歳5月5日5時55分前でタバコも止め様子をみます)
いずれにしてもお大事にしてください。
55歳ですか。自分は今56歳ですから、まあ似たようなものですかねえ。色々カラダには弊害出てくる頃なので、自己管理が一番大事でしょうね。禁煙もがんばってください。
お大事に