スポンサーサイト

  • 2014.04.04 Friday

一定期間更新がないため広告を表示しています

  • 0
    • -
    • -
    • -

    山田正紀、尾道、童話、村上龍 in GW

    • 2009.05.07 Thursday
    • 18:39
    評価:
    (2009-04-15)
    コメント:表紙が変わった。リリーはどこに?

     連休中の読書。山田正紀といえば、高校時代SF少年だった我々にとっては『神狩り』のヒトだった。彼の多彩な才能はSFにとどまることなく拡散してゆき、ミステリとか推理小説とかにも傑作を残していった。という自分はどんどんSFから遠ざかってゆき、思い出したようにSFを紐解くくらいのものだ。でもSFがScience FictionからSpeculative Fiction(思弁的)に変わろうがそのスピリットは変わっていない。だからSF作家の小説は古びないのだろう。たまたま手にとって読み進んでいる『おとり捜査官』シリーズを連休中に2冊読む。止まらない。これは、現在朝日文庫から毎月1冊ずつリリースされているようなので、あと2ヶ月間の楽しみ。どうも最後にとんでもない展開が待ち受けているそうな。
    そして日本の医療関係者は結構観たであろうM.ムーア監督が、アメリカの医療保険制度をドキュメントした『シッコ』あれに出てきた、国民皆保険のイギリス、フランス、キューバを手放しで賞賛するわけにはいかないが、医療がフリー・アクセスでないことの恐ろしさは実感できる。みんなが助け合って、他人の足を引っ張らないユートピアみたいな世界ができたら別だけど、そうでない世の中で、限りある財源の中で、医療制度をどう維持してゆくのか、これは医者だけの問題ではもうない。オバマ大統領が国民皆保険のことを述べていたような気がしたけど、あれもこの映画を観る限りは前途多難だろう。チェ・ゲバラの娘さんのアレイダが医師として登場して、アメリカを批判するでもなく、淡々とと自国の理念に関して語るのが印象的だった。
    連休中の唯一の休みの日曜日に出かけた尾道はホントに坂の町だった。あの細い路地の上に住んでいる人はどうやって生活してるんだろう。老人は自分の足でしか移動できないだろうに。スーパーで買った荷物を担いで山の上まで帰るのか。宅急便のバイク便をみたが、すべてがバイク便だろうか?軽自動車も入れないような路地は確かに数多く存在した。うーん。海辺に住む人の方が今では一等地なのかな。昔なら山の上の方の見晴らしのいい方に別荘建てたりした志賀直哉とかの方が一等地の住人だったのかもしれないが。
    その尾道を舞台にした映画といえば大林信彦監督が有名で『転校生』とか原田知世バージョンの『時かけ』とかまた観てみたい。最近では神様になった中学生の女の子=かみちゅ!』というアニメがあるそうで、昨日の夜、VeohからああでもないこうでもないとDLして1話分を見る。おもしろい。尾道ラーメンとか蒲鉾の『桂馬』とか、もなかアイスとか、にぎり仏、とか、いろんなものを嵐のように経験したが、今度は確かにいわれるようにのんびりと訪れてみたい。せわしい自分の性格ではまあ十中八九無理だろうけど。
    で、ああでもないこうでもないの自分は『JOMO童話の花束』出す童話を書き始めた。のりやんに、君の書くのは説明が多すぎるといわれたので、今回はちょっと抑えて書いてはみたのだけど。まあ原稿用紙5枚(2000字)に収まったので投稿することにする。といってもWordの書式でメールに添付して送るだけなのだから世の中便利なものだ。前回の第39回童話賞の本が贈られてきたのを見たが、さすが優秀作はすばらしい。『クマの木』というものである。自分にはとてもかけそうにない類のものである。まあいいか。
    さて、そんな自分が今回書いたものは『ピエロと新しい朝』というタイトルのものだ。どんなものにも華やかさの裏には血のにじみ出るような苦労があって、表から見えるものだけ以外も、表を作ってるんだよ、てな話。これまたうーんですね。ちょっと童話にはなっていないような気もしないでもないがおれにはこれしか書けんのよ!のりやん。それにしても50前の男と50過ぎの男が酒を前に、童話のことでわめきあってるって言うのも面白いもんでしょ。オレにはのりやんみたいに童心に帰った発想はまずできんねえ。それでも童話なの?どうしてかなあ。
    新装版『限りなく透明に近いブルー』が出たのを機会に、おそらく十数年ぶりにこの小説を読む。言わずと知れた村上龍のデビュー作兼芥川賞受賞作である。1978年のリリースということで、この年自分は高校3年生だった。冒頭でも述べたようにSF少年だった自分にはこの小説は縁がなかったし、田舎のノンポリ高校生だった自分には、なんせ内容にある、ドラッグ・米軍基地・乱交パーティ・日比谷野音・ロック(ドアーズ、ストーンズ、ジャニス、ジミヘンなど)・地下鉄とかの全てが、自分にはイメージできかねるものだったし。同級生の三村君が淡い水彩画で書かれたような表紙のハードカバー本を貸してくれ、まさにリリースされたその年に読んだのだけど、彼はどうしてあの本を僕に貸してくれたんだろうか。
    そんなスタートからもう何十年も経過したが、村上龍氏は今では自分の世界になくてはならない人物になっている。今現在の龍氏はこの小説をどう評するんだろうか?そして、amazonに皆さんが少々批判的に書いているとおり、村上龍氏のビジネス雑誌連載をまとめたエッセイ無趣味のすすめ』が9万部を突破したと朝日新聞の公告に載っている。コアな読者でもそう購入しないようなこの手の本を購入している層を是非見てみたいものだと思った。龍氏のエッセイは一見それっぽくって確信犯的だけど、次の瞬間にあれは全部ウソでしたといわれてもしょうがないようなものだと割り切ったほうがいい。
    心に残る村上春樹氏との対談にこんな一節がある。戦場で前線に二人はいる。春樹氏が弾に打たれるかなんかしてしまう。龍氏は1時間ぐらい看病したあとが「春樹さんおれ助け呼んでくるからそこで待っててよ」そういって後退したまま龍氏は帰ってこない。ああ俺はここで死んじゃうんだよなあ、まあいいか、龍だから、と、春樹氏はつぶやく。村上龍はそれでも許せるような人間である、と。これは実にいいエピソードである。このニュアンスが判るヒトには村上龍のエッセイはわかるような気がするのだが・・・。

    スポンサーサイト

    • 2014.04.04 Friday
    • 18:39
    • 0
      • -
      • -
      • -
      コメント
      コメントする








          
      この記事のトラックバックURL
      トラックバック

      PR

      calendar

      S M T W T F S
           12
      3456789
      10111213141516
      17181920212223
      24252627282930
      << September 2017 >>

      ブクログ

      selected entries

      categories

      archives

      recent comment

      recent trackback

      links

      profile

      search this site.

      others

      mobile

      qrcode

      powered

      無料ブログ作成サービス JUGEM