スポンサーサイト

  • 2014.04.04 Friday

一定期間更新がないため広告を表示しています

  • 0
    • -
    • -
    • -

    『tomorrow』最終回を観る。

    • 2008.09.11 Thursday
    • 15:53
    医療崩壊という言葉はすっかり定着してしまった。

    医師の絶対数が不足しているということで、医学部の定員は増えることになった。
    進学指導で、偏差値のトップクラスたちは医学部にますます誘導されてゆくのだろう。
    で、現実問題では、外科のなり手は減り、眼科医とかの医局入局者数とかはものすごい数だそうだ。
    産科とか小児科のなり手も減るのだろう。
    愛媛県を見渡すと、実際、南予は大変らしい。
    どんどん医師は去り、去ったドクターは開業するというケースが多いようだ。
    全国の地方自治体は医師集めに必死で、いろんな手当とか報奨金みたいなものを編み出している。
    さて、それらは彼らにとってどの程度魅力だろうか?

    愛媛県立病院の泌尿器科Drたちは数カ月ごとに、伊予三島とか、南宇和とかの県病院に出張している。
    県病院の先生方はいつも偉いなと感心するけど、こういった手法が成り立たず閉鎖する公立病院も多い。

    崩壊の危機にさらされている市民病院(病院だけではなく市そのものが破綻の危機にある)を巡るドラマが、この『tomorrow』だ。

    その、あまり大きくない地方都市の市民病院は赤字を抱えてDrの数も減っており、外科医と内科医となんかさえない初老の院長だけが残っている。その市自体も破綻の危機に追い込まれている。
    それを立て直しにやり手脳外科女医の緒川たまきさんが赴任してくる。
    彼女の方針は、採算性の低い科は廃止して、将来的にはセレブ対応の脳外科高度専門病院にするという、極めて素晴らしい論理だ。
    医療ミスの責任をかぶってメスを捨てた外科医・竹野内豊君と、ちょっと複雑な人間模様が絡み合っている看護師の菅野美穂さんとか、最後においしいところを全部持って行っちゃった副市長の陣内孝則さんとか、・・・書いてたらめんどくさくなっちゃったので割愛するが、・・いい役者がそろっているドラマだった。

    まあ、いろいろあって、外科医が帝王切開こなしたり、透析患者引き抜くために裏金使いなさいとか指示したり、こんなの一般の方が見てたらどう思うんだろうなあと考えさせられるシーンも多々あったが、
    最終的には、市民病院は、オープン型の病院になって、閉鎖は免れて、生き残っている。
    緒川たまき先生の顔にも険しい表情ではなく笑顔が戻って、
    他の医師たちも戻ってきて、
    開業医の先生方が高度医療機器やら病棟を使って、開かれた医療を行い、全国から注目も受けているようである。
    赤字は前年度より20%減なった、とか、なんか前向きの展開でドラマは終わる。

    いや、これも絵空事ではある。

    夕張市民病院が閉鎖して、あるDrがその設備の一部を、たぶん借り受けて、診療所を開いたというニュースがあった。
    産科が撤退し、お産を取りやめにした病院は多い。
    小児救急も立ち行かない。
    あの帝王切開の裁判は、医療するものと受ける者の間に、何が正しいとかまちがいではなく、また大きな溝を作った。
    軽症で救急を我が物顔で使用する患者がいる。
    モンスターペイシェントと言われる人々も増えてきている。
    料金滞納の患者は相当数いるという話だし、実際うちにだってないわけじゃない。
    開業医は金儲けしすぎているので勤務医との差を是正するために診療報酬を調整し、
    一般の救急を開業医で負担しろなんていうわけのわからない話もほとんどまかりとおってしまった。
    その開業医負担の際のフィーのことは議論されないままだった。
    その前に医師の絶対数が減っているという話にシフトしてきてしまったので、開業医に対する矛先は多少和らぎはしたのだけど。

    いや、これは、ダークサイド的な側の話だ。
    医療に関してはいい話だってたくさんある。素晴らしい信頼関係が実を結んだ話だってたくさんある。

    でも、いろんなことが、当然に思えていたことが立ち行かなくなってきているのは紛れもない事実だ。
    健康と生命は、最低限遵守されなければならない。はずなのに。
    批判を覚悟で書くと(誰も批判しやしないだろうけど)、
    医療が政治や経済で論議されていることは、医療はもう聖域ではないということを如実に物語っている。
    医療行為は経済活動である。
    でも医療は・・とか、なまぬるいこと、やっぱり言いたいですね。

    TVのニュースが言ってる 命の値段も下がったと 愛こそ救いだと怒鳴ってる・・

    と、かつて甲斐よしひろは歌っていた。

    うまく言えないが、
    医師が患者を診るということに決して悪意は介在しないのだ、というヒューマニズムだけが、
    実は医師(だけではなく医療者)の拠り所なのだと確かに思った。

    こうやって日々診療をして、気がつくと日が暮れている。
    一体全体こうやって過ぎてゆく日々でいいのだろうか、と、フリーズすることもある。
    たぶん日々は過ぎてゆき、菅野美穂さんの言うように日はまた昇るのだけど、
    たしかに決して無為な日はなく、一日一日は違った顔のa bland new dayなのだろうけど。

    むろん、前に進もうという自分の強靭な意志は必要だ。
    それは他人の評価もあるが、ほとんどは自分に内包されているものだろう。
    自分のことは何のかんのいって自分が一番知っている。
    自分の一番痛烈な批判者は自分であるのだから。

    でも、竹野内豊先生の言うように、
    目の前に苦しんでいる患者がいたら、医者はきっとほおってはおけない、という言葉にはリアリティがあった。

    どこの世界でもカスはいる。ままならぬことだっていくらでもある。
    生と死は、犯罪と同じくヘビーな領域なのかもしれない。軽い言葉で語りにくい分野でもあるだろう。
    開業して自分の城を持っていいねえとか、あんたはいいなあ悠々自適でとか、言われたりすることもある。
    決して金儲けをするためだけに開業したわけではない。
    じゃあ世のため人のためかと言われると、ちょっと言葉に困ってしまったりもするけど。
    でも、それを飯の種にしてるというのは事実だ。
    お金が儲からないとすべては立ち行かない。
    銀行は金を貸す。その借財でうちの病院だって建ったし、それを返済してゆくために赤字であるなんてことは許されはしない。
    汚いお金もきれいなお金も、お金はお金だ。使う人で金は顔を変える。
    職員の生活の一部だって、診療報酬の一部から支払われている。
    喰ってゆかなくっちゃならない。
    例によって何を書いているのかよく分からなくなってきた。
    経済活動は重要なファクターの一つで、避けては通れないということだ。
    上にも書いたように、医療行為は立派な経済活動である。

    でも、
    冒頭の問いに戻ると、
    医者を繋ぎとめているのは、月並みな表現になるけど患者さんの笑顔なんだろう。

    そんな簡単なことが一番難しい。

    (添削不能にて終了)

    スポンサーサイト

    • 2014.04.04 Friday
    • 15:53
    • 0
      • -
      • -
      • -
      コメント
      私もtomorrowみましたよ。

      日本の医療はどこに向かうんでしょうね〜?
      そのうち、お金持ちとコネがある人しか診てもらえなくなる、なんてことが・・・現実になりそうで怖いです。

      私もお医者様の使命感を信じたいです!

      ulalaさんの最後の言葉にほっとしつつ・・
      (せいぜい笑顔を磨いておきますか?)
      • まゆクー
      • 2008/09/12 1:29 AM
      ulalaさん、医学部選んで本当に良かったですね。
      私の周りには、一流大学(文系)いってて
      食っていけない人がいっぱいです。
      文系は、悲惨ですよ。某保険会社で高給をとってる方は「息子には理系にいかせた。文系はツブシがきかないから」といってました。
      保険のお仕事嫌いみたいです。
      私も果たして経理なんかすきかと言われたら
      文系だからやってるだけですね。英語と経理で英文経理。好きだったんだろうか?経理。
      労働法も個人情報保護法も全部読んだけど
      法律でこうなってますから、やめましょうと
      説得するときに皆さんが納得をすぐしてくれるものの、今から法科大学院いって弁護士ではくっていけないと思います。


      頭よくても文系は生活とかそういうとこで
      悩まなきゃいけないわけです。食欲とか基本的な欲の部分で。
      医者はマズローの法則の底辺部分は満たされてますから、自己実現とか段階が上のほうで悩むわけですね。
      進む進路でこんなにも違うとは。

      あとですね、私のお友達に中国人がいまして
      彼女の弟は医者なんですが
      上海の年間平均給与は50万だそうです。
      中国の医者はいくらもらってるんでしょうか。友達は実家に松屋でバイトして仕送りしてましたよ。

      報酬がよくて法律が整えば中国人医師が
      日本へたくさんやってくることでしょう。

      経理も総務も中国へ。
      医師もきっと中国人が増えます。

      Tomorrowは、オープン型にしたら
      なにもかも解決しちゃって
      あれでドラマは台無しでした。最初からそうすればいいじゃん・・。

      コードブルードクターヘリのほうが
      私は好きでした。
      ミスターチルドレンの花火を買っちまいましたよ。


      • はじめまして
      • 2008/09/12 6:18 AM
      いつもコメントありがとうございます。

      確かにこれはドラマなので現実とは違うのですが、やっぱり菅野美穂さんの意識が戻るときとか号泣してしまいましたね(ただのオヤジ!)。

      ひさびさに観たTVドラマだったのですが、世の中でもこうやって取り上げ続けられるほど医療ってドラマ性があるっていうことなのでしょうか。

      これもよく書くことですが、世の中は善であれという可能性を追求し続けることが、たとえ人類最後の一人になっても必要なんでしょうね。

      大袈裟だな。



      • ulala
      • 2008/09/12 6:34 PM
      TOMORROWもコードブルーも観てました。
      家に還っても、医療ものを観ている私は
      やっぱり、医療が好きなんだな…。って
      エド.はるみに似ているらしく
      白衣姿はソックリと、患者さんからもスタッフかも(笑)
      うちもナースが2人辞めて
      1人で15人も受け持つような毎日。
      患者さんの訴えをゆっくり聴いてあげることもできず
      事務長はそれでも、ナースは足りていると。
      大変だけど、辞めたいとは思わないし
      白衣をきて仕事していくんだと思います。
      透析導入になっても、きっと…。
      「いなかったね。さびしいよ。ありがとう」そんな言葉が私のエネルギーです。
      • にゃんたOrらんくす
      • 2008/09/14 10:10 PM
      モチベーションの高い医者や看護士と
      出会える患者は幸せです。

      コードブルーは医者も看護士も
      モチベーションが高く
      自分自身と向き合い、患者と向き合い、
      同僚と向き合ういいドラマでした。

      以前母が入院していたとき
      担当の看護士さんはいってました。
      「テレビドラマに出てくるような
      イケメンの医者はすでに結婚しています・・」と。

      竹之内豊が医師だったら
      一生通いたい気もします。
      お金も倍くらい置いてきちゃうかもしれません。
      • はじめまして
      • 2008/09/15 4:30 AM
      思うに、世に出るとは世に出るまで絵を描き続けた人であり、世に出なかった人とは世に出る前に絵を描くことをやめてしまった人なんです・・という、日本画家・千住博さんの話を読みました。

      成功者だけが語れることなでもないと思います。だから竹之内君は医者を辞めないでしょう。
      竹之内さんが医者だったら確か二倍払ってもいいような気もしますが、やっぱりあのある種愚直で真摯な態度にうそだろオイとか思いながらも惹かれるのだと思います(そりゃドラマだし二枚目だしね)
      • ulala
      • 2008/09/15 11:40 AM
      TVのニュースですか、今はネットの厨房ですね。。。
      • おち
      • 2008/09/15 2:16 PM
      コメントする








          
      この記事のトラックバックURL
      トラックバック

      PR

      calendar

      S M T W T F S
           12
      3456789
      10111213141516
      17181920212223
      24252627282930
      << November 2019 >>

      ブクログ

      selected entries

      categories

      archives

      recent comment

      recent trackback

      links

      profile

      search this site.

      others

      mobile

      qrcode

      powered

      無料ブログ作成サービス JUGEM