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    色川武大「狂人日記」をおれは読みきることができるのだろうか?

    • 2013.11.22 Friday
    • 19:34
    コメント:小便のように涙が流れる。さほど哀しくもないのに。多分、涙を流した後、また少し気力が戻るのだろう。色川武大・狂人日記より・123ページ

     いつも疲れているような気がする。
    十分な睡眠をとっているのに爽快感はそうない、疲れているというよりは、正確に言うと何かに追われている心境か。

    伊集院静氏の「いねむり先生」のドラマを観た。

    なぜかというと、このドラマの中で、夏目雅子を失い廃人のようになった主人公「サブロー」を導いてくれる「先生」が、あの阿佐田哲也氏だと知ったからだ。
    主人公の「サブロー」は藤原竜也さんが、ナルコレプシーの「先生」は西田敏行さんが演じられていた。
    阿佐田哲也といえば、麻雀をしない自分でも知っている「麻雀放浪記」の作者であり、「狂人日記」というとんでもない作品を残したあと心筋梗塞で急逝された昭和の作家だ。
    「狂人日記」は純文学で、そちらの方のペンネームは色川武大という。

    その「狂人日記」が、自宅の本棚の片隅で20年以上も眠っているのも心の底では知っていて、引っかかり続けていたのだ・・。

    サブローが、夢のなかで、黒い馬に乗った3人の男に追い詰められてゆく。
    逃げ道はない。夢か幻覚か。繰り返す。

    おれもよく悪夢を見る。
    それは他人に語れば他愛のないものではあるが、見ている時には本人にとってはかなりシビアなものである。
    今いるこの場所が気に入らないわけでもないのだろうけど、過去の後悔や懺悔が、有象無象になっておれを押しつぶそうと時折訪れては触手を伸ばすのだろう。
    それは自分が巻いた種の残滓であるので、ある程度は受け入れようとは思うのだが、そうそううまく受容することなど出来はしない。
    そうやって地獄の業火にあぶられるまで、この煩悩とともにそこに持っていくしかないのだろうね。

    夜になって、その「狂人日記」を紐解くが、いかんせん目が開かない。
    数十ページであきらめて、寺井尚子さんのヴァイオリンを聴きながら眠りに落ちる。

    そんなことの繰り返しだ。

    結局、ヒトを救ってくれるのはヒトだ。

    だけど、サブローを救った当の先生は「孤絶」の中にしかいなかったという皮肉。
    まったく人間ってやつはもともと「孤独」過ぎる存在だからこんなにも共鳴しあうんだと思うよ。
    それがいつのまにか慣れ合いや憎しみに変わるのは、結局は個人の資質次第なんだろう。
    寄せては返す、繰り返す波の中に何を見つけるかは、結局自分次第ってことなんだろうけど。

    そんなわけで、「狂人日記」を読み始めてからは、そちらの世界のほうが凄まじいのでなんだか悪夢が減ってる気さえしている。

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    • 19:34
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