2013/02/02、松山泌尿器科会で発表した。
『前立腺肥大症(BPH)に伴うOABに対してのベタニスの使用経験』というものだ。
臨床家であれば、まあなんちゅうことない講演内容ではあるのだが、結構短い期間で38例(BPH患者に限って)に使用した。
決して少なくないのではないかと思う。
それだけ、抗コリンではちょっと難渋する例があると考えてよいのではないだろうか。
さて、今回のミソは、
前立腺肥大の患者さんで、今まで尿閉とかの既往があって、
OAB症状(切迫とか尿失禁とか夜間頻尿)があるにもかかわらず抗コリン禁忌としていた方たちにベタニス使ってみてどう、・・という内容を最後に検討したことだ。
症例数は5例。
結果としては、ベタニスによる尿閉のリスクは少ないということが実感できたし、喜んでくださる患者さんも少なくはなかったので、
おお、なかなかいいじゃん、この薬いけるよという、個人的感触も含めての発表だった。
ヨイショではないけど、
抗コリンの時よりも、「先生、なんか治ったんような気がします」とか言ってくれた人が多いような気もして、
「オレのおかげじゃなくって、クスリのお陰ですよ」とか答えたのだが、こういうのって医者冥利に尽きるよなーとにんまり。
特別講演は、旭川医科大・腎泌尿器外科学講座教授の柿崎秀宏先生。
『過活動膀胱治療の新たな展望』という演題で、
いつもながらにクリアカットな話を傾聴させていただいた。
実際の動物実験データとか臨床トライアルもわかりやすく紹介していただいて、自分が偉いわけでもなんでもないのに、なんか急に偉くなった感じ。
(おまぬけだな、相変わらず、おれ)
まとめると、
BPHに対してαブロッカー処方してOAB症状とれない患者さんには少量抗コリンから、
それでもうまくいかない人にはベタニスを・・でも最初っからベタニスでもいいかも?ということでした。
こういう発表をさせていただいていつも思うのだが、
我々開業医というものは、大病院の新人研修医みたいには特殊な症例報告はなかなかできない。
そもそも学会ってなんのためにあるの、だいたい開業してたらろくにいけんし、それでも点取らんと専門医更新できんし、
ちくしょおとか時に癇癪も起こるし、そんな時、たまたま時期があってしゃかりきになって発表してみるものの、
柿崎先生のような高名な方のエビデンスに裏付けされた素晴らしい話と基礎データの蓄積の話を拝聴すると、
なんか「ある部分」ではやっぱり徹底的にうちのめされるのでした。
まあ、ワインバー『GrandCru』出て、
ひとりでBar(『ConAlma』)でとびっきりのきんかんカクテル作ってもらって、
「一杯きりでこれからは立ち去るヨォ」とかかっこいいこと言って軽く手を振って店を出て、
いつもの『ぞーな』にたどり着き、チキンのクリーム煮を食べて、
のりやんと『トイレット博士』やらジョージ秋山『ザ・ムーン』の話してる頃には、そんなことどうでも良くなってたんですけどね。
ちゃんちゃん!
先生って、サックスはじめてから中年の色香が増したね..でも腱鞘炎痛い??
最近..美咲、先生のこと好きなんだよ〜
ありがとう。とか言わないでね。しびれちゃうような愛のことば、ちょうだい。
それで、やっぱりこれかな。
暖かい灯と鍋からたちのぼる湯気とおでんのにおい
あの娘の胸はさぞかしあったかいだろうよ
あの娘を抱きしめて
あの娘をギュっと抱きしめて 世界で一番素敵なセリフを囁くのさ
そこがお前のいる場所だ
精神的にぐっちゃぐちゃに壊れた感じの先生が割りと好き。機能してない美咲の足で踏んでみたい..今日はけっこうエロエロで、公共でのコメントは控えとくね。