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    或る夜の戯れ言-また誰かさんとの 永訣の夕べに-

    • 2012.07.08 Sunday
    • 13:23

     それが誰かのためなのだと自分に言い聞かせても、何もかもが白茶けて、世界が突然無意味に思える夜がある。
    病院から出て、店じまい寸前の韓国料理店の前をよぎり、道端のローソンで酒とツマミを手に入れる。
    夜の国道をヘロヘロと、缶チューハイあおりながら歩いた。
    時折クルマの明かりが通りすぎてゆく。
    この時間にはもうさすがに交通量は減っている。
    眩しいヘッドライトがチンケな自分を照らす。
    あの灯りの源に、なんだか羨ましいものたちがいっぱいいぱいお菓子のお得セットみたいに詰め込まれてるような、そんなジェラスさえ抱いた。
    どうしてだろう。

    グレート・ギャツビーは松明を照らして夜の孤独を見つめ続けてだじゃないか

    オレはオレの死を死にたい。
    それは、それはオレの生を生きているかってことのの裏っ返しに過ぎないことは承知していた。
    それでもオレはオレの死を死にたい。
    いろんなモノやコトやヒトやらが、幾星霜、通りすぎていった。
    錬金術師たちの言うように、たしかに、無から有は生み出せない。
    1対1の等価交換が絶対的な原則だ。
    だからこうやって自分の脚で歩いた距離の分だけが、自分に刻み込まれるんだろう。
    歩け、歩け。
    自分の脚で。
    酒を飲みながら、休みながら、それでもいい。
    しんどかったら休んでもいいんだよ、誰かの声が聞こえる。
    でも、このおっちゃんにはもう休んでる時間はないんだよ、baby。

    そばに寄り添うサキソフォンの大男が死んでも、スプリングスティーンはやっぱり歌い続けてるじゃないか。
    Baby、おれたち走るために生まれてきたんじゃねえか、って。

    目がくらむ、身体が一瞬揺らいだ。
    おおこんなところで誰かがゲロはいてら、と、路肩のかたまりをよく見ると、そいつは枯れたたんぽぽの葉だった。
    たんぽぽが無数の種子を風に飛ばしたように、オレの分子(精子?)がこの雨とともに天から降っているといいな。
    それはきっと歓喜の歌だから。

    そうだよ、あんたはあんたの生を生きたんだろう。
    明日の朝が来たら、オレはまた目覚めて、ショボくれた日常に向かって踏み出すだろう。
    また一緒にコーヒーのもうね。
    明日の朝が来たら、ショボくれながらでも、オレは自分の脚で、また歩き始めるだろう。

    あめゆじゅとてちてけんじゃ
    あめゆじゅとてちてけんじゃ

    *「偉大なるギャッツビー」「ブルース・スプリングスティーン」「宮沢賢治」

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    • 2014.04.04 Friday
    • 13:23
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      コメント
      ふだん自分の死(生き方?)についてあまり想像力がはたらかないけど、親しい方との別れって、結局自分自身をふりかえって見る機会でもあるんでしょうね。

      恥ずかしいのですが「あめゆじゅとてちてけんじゃ」って、意味も知らずに記憶に残っているだけの言葉でした。宮沢賢治もゆっくり読んでみたくなりました。
      • shira-kumo
      • 2012/07/13 1:27 AM
      死んだヒトとの関係性においてしか、死者は蘇りませんからね。
      それを身勝手といえば身勝手なんですけどね。そういう接し方でしか死者をつなぎとめることはできないんですよ、少なくとも自分は。

      スターリンのミチロウはたしか「アメユジュ・・」唄にしてましたけど、それは彼が東北人って言うことと何か関係あるんでしょうかねえ。土地が関係あるのかどうかわかりませんけど、自分は山口県の中原中也の、「ほらほらこれが僕の骨だ」とかがフレンドリーでしょうかねえ。
      九州、今大変だと思います。福岡もそうなんでしょう?お元気で。
      • ulala
      • 2012/07/16 12:52 PM
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