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    • 2012.05.19 Saturday
    • 17:29

      書き終えられなかった幾つもの物語がある。

    永井豪の『デビルマン』はあれだけ凝縮されたからこそあのエンディングを迎えることができ、今も生き続けているんだろう。
    うまく収斂せぬまま息絶えた物語、それさえも許されずだらだら続いている物語。
    世の中には後者のような物語のほうが多いのかもしれない。
    例えば、栗本薫が生きていて、書かれるだろう『グイン・サーガ』の結末を、自分は、では望んだろうかといえば、正直、嘘になる。
    天上界に乗り込んだアダルト・ウルフガイこと『犬神明』氏の話を読みたいかというと複雑だ。

    物語でさえそうだ。

    人生の終末はドラマのようにいかず、ぷつんと断線するかフェイドアウトして終わることが多い。
    日々の診療の中、自分のもとをいつしか訪れなくなったじいちゃんのことなんて、すぐに頭の中から追い出されてしまう。
    そんなある朝開いた新聞の<お悔やみ欄>の符号が、なにか頭の記憶の欠落の1ピースと合致するような気がする。
    電子カルテをめくり最終来院日を確認する。
    ああ、そういえばあのじいちゃん2年前から来てないんだなあ・・
    自分が浦島太郎にでもなったような気分だ。
    つい先日まで、じいさんは脚を引きずって、そのドアから入ってきて、いつものひとくさりの文句言ってにたっと笑って帰ってった、そんな気がしてるんだから・・。

    そんなこと、何度も何度も繰り返してきた。

    自分の営みはなんなんだろうか。
    あのじいちゃんはよもよも言うとったけど、うちの病院来れんようになってどうしたんだろうな。
    バルーンでも入れられてたのかな、おむつになったのかな。
    QOLとかADLっていうけど、あれって、やっぱりpositive thinkingなコトバなんだよなあ・・とその時実感する。

    食べれないし誤嚥繰り返すから胃瘻を入れよう、
    褥瘡を予防するための体位変換とエアマットを家庭で導入しましょう、
    拘縮を防ぐために在宅リハビリをしますんで訪問看護指示書をお願いします。

    自分にも今までも書きかけで途切れた物語がいくつもあるし、これからだってそいつらは増えてゆくだろう。

    彼らは彼らの物語を書いた。
    その整合性など誰にもわからないのだ。そしてそれを人生と呼ぶのだ。それでいい。それ以上でもそれ以下でもなく。
    オレの評論なんて入り込む余地なんてどこにもない。
    そんな簡単なことにも、わかったつもりになってるくせに、心の奥底では気付けないままの自分に、また気付かされるのだ。

    『詩や小説を書くという仕事は、ジャングルでケーブルを守った仕事とよく似ている。
    物書きも通信兵もだれにも知られず、ひそかに、たった一人で任務を遂行する。
    しかし、一人でやっているように見える仕事は、どこか遠くで、たくさんの人々とつながっている。
    そう信じることだけが日々の支えとなるんだ』

    そう、元ゲリラ兵のベトナム詩人は亀を料理してくれ、別れ際に語ったという。(吉岡忍『まるでおとぎ話のように』より1997)

    いまだって、自分のしてることの意味なんてわからない。
    普通の人と比較して、ちょっと病気の行く末についての知識が豊富なだけのことだ。

    ただ、自分は、自分に与えられた仕事を、自分の分としてこなし、
    それが、離れたりくっついたりしながらも、最終的には世の中の『いろんなもの』につながっているんだ、と、そう信じたいじゃないか。

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    • 2014.04.04 Friday
    • 17:29
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      コメント
      わたし、肩こりにすらなったこともなかったくせに、爺ちゃんが食べれなくなったときに
      胃ろうでいいんじゃないのかなっておもってしまったんです。

      外からみると管つけてるのは可哀そうかもしれないけど、本人は、可哀そうだと思ってないし、自分が点滴の管つけてるときも管ついてるだけだって思ってたんです。

      ・・・あかんね。
      自分で胃ろうやったこともない人たちが
      胃ろうを見たこともない人に胃ろうをやろうとするなんて、あかんかったね。


      家族っていうのも、頼りにならないね。
      絆とか安っぽいなって
      思ったりする今日このごろです。
      そもそも絆って動物をつなぎとめる綱だよと
      新聞に評論書いてる人もいたっけなあ。
      広辞苑みると、確かにそう書いてある。

      絆について歌った歌があります。
      夜汽車は南へ


      http://www.youtube.com/watch?v=hnvL8cprJ8o



      • はじめまして
      • 2012/05/20 12:42 AM
      クッキーをなくして、死がちょっと身近に感じています。人間の場合はもっといろんな選択肢があり、治療があり、悩みがありますよね。

      病気の行く末の知識が多いと、自分の行く末ってより辛いのかな?それとも少し楽なんかな?

      いずれにしても、♪ファイト(中島みゆき)♪
      • まゆクー
      • 2012/05/20 1:13 AM
      まゆクーさんのコメントとは関係なく・・


      いつも思うのですが
      ファイトって高学歴目線のうたに聞こえるのは私だけかしら・・・

      わたし中卒やから仕事を・・・ではじまるけど
      中島みゆきご本人が中卒じゃないから・・。

      わたし、親戚のおばさんに会ったときに
      「おばちゃんは、中卒やから肉体労働ばっかやったな。あんたは、学があるな」って言われたときに、生まれた時代は選べないのになって思いました。

      人って確かにこっちが自分より学歴低いと思ってると、態度でかくてバカにしてきますよね。何度か味わいました。
      味わうたびに、あーよかった。大学行っといてと思うわけです。

      ひどいもんですよ、大学行ってないという評価での職場の同僚って。
      その大学もランク付けです。
      また同じ大学同士むれて、バカにしたりとか・・。おまえ、いつも大学のときノート借りて単位落としてたやん。

      日本の大学って、特に文系は、勉強しないくせに
      威張る人多すぎですよね。

      • はじめまして
      • 2012/05/20 2:02 PM
      はじめましてさん、

      そうでした、「夜汽車は南へ」でした。あれってシングルしかないんで忘れられがちですが、今聴いてみると、確かになんかきますね。「北国列車」のアンサーソングだなんて話がネットに書かれてましたけど、そうなんですか?

      それにしてもショーやんの歌ってブローのように効いてきますよね。
      • ulala
      • 2012/05/21 9:31 PM
      どうして吉田拓郎が中島みゆきの「ファイト」を唄ったのか未だに謎ですね。あの字余りっぽい歌詞が拓郎テイストだったんかなあ。あの歌いあげる感じが拓郎ぽかったのでしょうか。でもぴったりあってたのは合点がいった。「ファイト」も中島みゆきさんの歌でありもう中島みゆきさんの唄ではなくなってるんでしょうね。それがいいことなのか悪いことなのか、ともかく「ファイト」は残って歌われ続けているということが大事なんでしょうね。ファイト、戦わないものが戦っている奴らを笑うだろう、でしたっけ。もう随分身を切るような思いからは遠ざかっている自分なのでこの歌を歌えるはずもないのですが、それでもグッときます。以上が自分の今思いついた雑感でした。「ファイト」って自分に言ってあげる歌なんでしょうね、きっとこの歌は。だから拓郎はみんなにファイトって歌いかけたんでしょう、それとも病み上がりの自分に対して?
      • ulala
      • 2012/05/21 9:39 PM
      アンサーソングなんて言われてたこと一度もないですね・・。北国列車のときは、まだ前の奥さんで夜汽車は南への一年後には離婚騒動でしたから・・。このとき、私はまだ子供だったんですけど、風のコンサートに行きました。ませたくそがきですが、コンサートでは、ウィンドレスブルー中心で夜汽車は南へなんてやってなかったですね。ラスト曲がほおずえをつく女でアンコールが時の流れでした。わたしもティーンエイジャーにもなってないくらいだったから記憶力のいいこと。
      • はじめまして
      • 2012/05/21 10:40 PM
      すんげぇ昔から『風』行かれてたんですね。ウインドレスブルーなんてわかんないからなあ。どんな子供?今日から電子カルテの模擬運用開始でちょっとテンション上がってます。どうどうどう。
      • ulala
      • 2012/05/22 1:29 PM
      なんか体重も身長も12歳くらいで今と同じだったんですよ。だから13歳くらいのときは、高校生とかいって喫茶店でバイトしてました。夏休みあけのテストがさんざんで、高校時代は、バイトはしないと誓いました。
      高校時代は、バイトと勉強と両立は無理だ・・と悟って。高校生のときになって、子供らしい子供のほうが大人は好きだということに気が付き、先生の前でも、はりきって走ったり、大きな声で歌ったり、医者に診てもらうときも、椅子をくるくるまわしたりして、はしゃいでいました。いやー実に計算高い。同学年の友達も子供らしい子供のほうが好きになってくれるので、人間関係も高校時代はスムーズでしたね・・。
      小中学時代に学びました。
      • はじめまして
      • 2012/05/23 1:59 AM
      いとこが東京にいたんですけど
      当時の東京の子供って小学校でも深夜放送きいてたんですよ。それで影響されてたんだと思います。
      • はじめまして
      • 2012/05/23 2:03 AM
      ulalaさんのブログに直接関係ないことでごめんなさい。中島みゆきのファイトのことなんですが・・・

      あっ、はじめましてさんが私のコメントに対してなにか言ってるんじゃないことはわかってるので大丈夫ですよ。(ご配慮ありがとうございます)

      ♪ファイト、戦う君の歌を戦わない奴らが笑うだろう。
      ファイト、冷たい水の中を震えながら登っていけ〜♪
      がさびだと思うんですが、その部分だけ、たまに自分が辛い時にファイトって歌う歌でした。

      ulalaさんも何かと戦ってるイメージがあって、ちょっとファイトって贈ったんですが・・・上から目線・・・歌詞を見るとそういう解釈も確かにできるなって思いました。

      前置きが長くなりましたが、どういう気持ちで中島みゆきがこの歌を作ったのか検索したらこんな、記事にあたりました。http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1338074978

      ラジオのリスナーへの中島みゆきなりの答えだったんだと知って、少なくともファイトってしか言えなかった気持ちも共感できました。

      そしてこの歌、軽い応援歌なんかではなかったことも知って・・・

      でも好きな歌なので、きっとちょっと辛い時にやっぱり歌ってしまうかなって思います。

      失礼しました。
      • まゆクー
      • 2012/05/23 3:02 AM
      ふぁいと!つめたいみずのなかをふるえながらのぼってゆけぇい!ふぁいと!
      あの『ファイト』って唄うところでトーンを落とすのがこの歌の秘訣で真髄だと、みゆき姉御とかタクローのyoutube見て思いましたよ。
      ふぁいと!

      まゆクーさんもふぁいと!、です。
      • ulala
      • 2012/05/23 7:16 PM
      そういえば、オールナイトニッポンの最後のところで、いつも中島みゆきがリスナーにコメントつけてました。覚えてます。

      いろいろ考えたんですけどね、
      多分私中学の時にバイトしてたから、
      中卒で働いている気分になってたんでしょうね。年齢ごまかして働いてましたから。
      でも、バイトするとLPとか欲しいだけなのに、かぐや姫と風をそろえて、ついでにイルカも買ったんですが、数日で全部買えてしまうので、あとはしょうがないので、買い食いしてました。

      あと、偶然にも思い出したんですが
      喫茶店にきていた客がヌード写真集をみていて、喫茶店の奥さんが綺麗ねとか言ってたんですが、やっぱ中学生だったので、綺麗ねとは言えず、エロジジイとしか思わなかったですね。遠い記憶がulalaさんのしょこたんと重なりました。

      まあ、経営者なら「綺麗ね」と流すことでしょうね。中学生バイトですから。
      • はじめまして
      • 2012/05/23 9:02 PM
      ulalaさんがウィンドレスブルーの記憶がないのは、浪人してたからだと思いますよ。

      共通一次よりも前の世代だと思うので
      いろいろ大変やったんやないかなと思います。

      好きでやる勉強はいいけど
      順位つける勉強はきついですね。
      テクニックとかもいるし。
      日本の大学ってバカみたいな試験やってますよね、相変わらず。
      • はじめまして
      • 2012/05/23 9:07 PM
      >好きでやる勉強はいいけど

      まったくそのとおり。血になり肉になったものは、やっぱり医者になってからのものでした。

      >遠い記憶がulalaさんのしょこたんと重なりました。

      と言われてもねえ。エロジジイだからなあ。実際。
      • ulala
      • 2012/05/23 10:56 PM
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