という、是枝監督の『空気人形』(2009)をようやく見る。
業田良家の漫画が原作だ。この漫画も良かった。
そして何よりも主演のペ・ドゥナが実にいい。人形が人間になるというキワモノ設定を難なくクリアしている。
性欲を満たすため、何かの代用でしかない『空気人形』(ダッチワイフ)が心を持った。
心を持った人形の彼女が見るリアルワールドは歪んでいるが実に美しく、驚きと発見に満ちている。
そして彼女は・・
内容についてtraceすることは全く意味が無いので、ぜひビデオ屋さんとかで目に触れたら手に取っていただけたらと思う。
もちろんirregularならネットでの鑑賞も可能だ。
鑑賞し終えるのに幾許かの努力がいるが、ぜひ観てほしい映画だ。
その中に使われている吉野弘さんの『生命は』という詩。
キレイ肌なので
感激。
私達がしらないだけで
ぬいぐるみやダッチワイフや人形は
心をもっていて、夜中に会話しているかもしれませんね。
とってもいい映画でしたね。さっき原作の業田良家さんの『空気人形』、漫画のほう読みましたが、あの原作世界を何重にも膨らませてあの映画にしたと考えるとすごすぎです。
ペ・ドゥナは人形なので瞬きはしないと言って、実際してないそうです。
彼女の役がまたぴったりだし、なんかよくわからないけどフィットしてるARATAさんとかもいいですね。
おれたちも太陽に姿かざしたらスケスケなのかもしれません、ビニール製の空気人形みたいに。