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  • 2014.04.04 Friday

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    リハビリ医・酒向正春先生と、死んでしまった泌尿器科教授のT先生と

    • 2013.05.17 Friday
    • 13:01
     『NHK プロフェッショナル』で、脳卒中リハビリ病院で働いている酒向さん(酒向正春Dr・愛媛大学の1年先輩)の活躍を観た。

    医者だから、いろいろわかってはいるつもりなんだけど、患者さんが良くなって喜んでいただいてる姿が映し出されるのを見ると、こちらにまでそのうれしさが伝わってきて、泣けてきた。
    脳梗塞に倒れ、それでも一時は在宅も可能になったのに、家人の介護疲れからまた施設に逆戻りした自らの親のことを語り・・酒向さんが言葉に詰まってしまう姿まで、NHKのカメラは捉えていた。
    命が助かり、リハビリが終わっても、人は生きてゆかねばならないのだ。
    そう、たしかになにも終わっちゃいない。

    リハビリ医・酒向正春。かっこよかったです。

    そうはいっても我々も医者の端くれだ。
    日々、患者さんを診て、診断し治療をして、その経過を見てまた方向性を変えて、そんなことをしながら生きている。
    でもなんか目の前を疾患を抱えた患者さんがあわただしく通りすぎて、また残像が消えないうちに別の疾患を抱えた患者さんがすぐに現れる、日常ってそんなことの繰り返しだ。
    日々消耗する。
    それをこなしつづけなければならない。
    そしてこなし続けてゆくには、確かに『信念』とか『希望』とか、そんな精神的な側面は必須だろう。
    でもね、きっちりとした技術や知識がないと、それは空回りに終わってしまう。
    だから日々、勉強するんだけどね。

    どの仕事でも、ひたむきに仕事していると、2 -3年間で限界が見えてきます。
    その時にしっかりとですね、情熱を持って、使命感を持って、その限界をクリアしようと努力して、アクションを起こせるかが、プロフェッショナルじゃないかと考えています。

    そう酒向さんは語っていた。

    日々自分のハードルを上げてゆくことは重要だ。
    どんどん自分で下げていってる奴ら、自分の言葉で自分を慰めたまま潜ってく奴ら、多すぎだろ!

    番組を見ていて3回泣いた。

    死んでしまった、泌尿器科教授のT先生のことを思い出していた。
    先生はバリバリの現役時代に、脳出血を起こされ半身麻痺になられた。その後も何度か再出血を起こされた。
    でも、車椅子に乗りながら、もつれた舌で笑えないオヤジギャグを飛ばしながらも、チンピラみたいな弟子のおれたちにティッシュでよだれを拭ってもらいながらも、
    定年まで教育者として、教授を続けられた。
    大学勤務時代、先生の助手として、先生の指定したレントゲンを準備し、先生の車椅子を押して講堂にゆき、シャーカステンにレントゲンを並べ、先生にポインターを渡し、時々先生のよだれをティッシュで拭った、あの頃のことを時々思い出す。
    だから先生の手術を生で見ることはかなわなかったけど、
    その他のいろんな面で、いや、あらゆる面で、
    自分にとってT先生は、泌尿器科の自分にとって、唯一無二の教授だったんだ。

    教授の人生に教授が何点をつけたのかわからない。
    でも、兎にも角にもヒトは生きてゆかねばならない、あっちの世界からのお呼びがかかるまでは。
    教授は自分の動かない体にきっと見切りをつけることなく、持てる自分の残った力で最大限にできることを探し続けたんだと思う。

    だったら、やっぱり、日々、やるしかないだろう。おれも。
    ちっぽけな自分自身にちっぽけなハードルを課してでも、できうることならちょっとずつでも登って行きたいですよね。
    酒向さん、ありがとう。前向きの気持ちを噛みしめることができました。

    『ウンコビッチ博士との夏』-えひめ排泄ケア研究会・第10回学術講演会-2012/8/19

    • 2012.08.21 Tuesday
    • 18:05
    unko1.jpg

     えひめ排泄ケア研究会・第10回学術講演会が終わった。

    今回は、初の試みの、市民公開講座が日曜の午前に開催された。
    NPO法人・トイレ研究所の加藤先生を呼んで、『子供の健康はトイレから!〜ウンコビッチ博士と一緒に遊ぼう!〜』というタイトルで。

    今までは、どちらかと言うと高齢者の排泄の話で、そんな感じで押してきた(なんてったって排泄ケア研究会だからね!)。
    今回はじめて一般向け、それも子供をターゲットにしてしかも市民公開講座、という、全部はじめてづくし。
    ワクワクしながら、ドキドキしながら、ヒヤヒヤしながら、加藤くんの力を信じて準備してきた。
    unko3.jpgunko2-2.jpg

    それが今、目の前で開催されている!
    100人余りの親子連れに参加していただき、有意義な90分を過ごすことができた。
    自分たちは、前日に、1時間かけてダンボールトイレを作ったけど、会が終わって、子供たちが、我先にとそれに群がり、欲しがってくれたのはとっても嬉しかった。

    会が終わって、ウンコビッチのかぶりもの+白衣+体育館の熱気で廃人状態になった加藤くんを、空港まで送ってゆく予定だったのだが、突然雷がなり、雨が降りだした。
    それまで晴れてたのに、何じゃあこりゃあ状態の二人。
    最初は先生を帰したくない涙雨ですよとか言って笑ってたけど、全然雨はやまず、反対に威勢を増すばかり。
    外に出てみると、ますますの集中豪雨で、愛媛大学の前の道は、沼状態!
    その中をズブズブと、自分と加藤くんは意を決して進んだのだった。
    腰までびしょびしょ!クルマは水かけて通りすぎてゆくわ!もうわけわからん二人!
    ずぶ濡れで日赤までたどり着いて、低姿勢でタクシーに乗せていただく。

    平和通りも、お堀の池も、もう川になってて、その中をクルマがすごい水しぶきで恐る恐る進んでいる。
    横をクルマが通りすぎていくと、視界は水で見えなくなる。それをワイパーではねのけて我がタクシーも進んでゆく。
    その日のうちに旭川にいけるのか、加藤?ってな感じで、それでも、空港で固く握手をして別れたのだった。

    帰ってくると、愛媛大学前の道は水没しており、消防車が封鎖しており、水没して動かなくなったクルマが3台、消防士さんたちが、タクシーの運転手さんと一緒に押していた。
    こんな事あるんだ、松山!
    (翌日の愛媛新聞によると、24棟床下浸水、落雷で1831戸停電と記されていた)

    unko4.jpgunko5.jpgunko6.jpg

    てな、感じで、学会の話にあんまりなりませんでしたが、翌日の新聞にはちゃんと掲載されてました。

     【内容】

     うんちのしゅるいをべんきょうしよう! きみのうんちはキラキラそれともヒョロヒョロ?

     うんちはどうやってできるの? たべたごはんは、どうやってうんちになるんだろう??

     じしんのとき、トイレはどうなるの? トイレのおみずが、でなくなったらどうする??

     トイレットペーパーでじっけんしてみよう! トイレットペーパーをおみずにとかしてみるよ♪ 

     みんなでつくろうきんきゅうトイレ! しんぶんしとビニールぶくろでトイレをつくってみるよ♪

     うたって♪おどって!うんちっちたいそう♪

    そして僕の長い長いお盆の週も終わったのだった。
    参加してくれたみなさん、尽力していただいたスタッフ、ウンコビッチ博士と助手のブリットニーちゃん、みんなみんなお疲れ様でした!

    みんなの力でまたウンコビッチ博士が松山空港に降り立つといいねえ〜。

    えひめ排泄ケア研究会

    unko7.jpg

    ご存じ、あらきクリニックの荒木先生!の勇姿。

    7/22『えひめ排泄ケア』東予地区勉強会at新居浜

    • 2012.07.23 Monday
    • 18:59
     昨日は、新居浜の医師会館で、
    『えひめ排泄ケア』東予地区勉強会がありました。
    前半に、「排尿障害の基礎知識」ということで45分話させていただきました。

    「はじめて参加の人手を上げてください」と問うと、ほとんどがはじめて参加だったので、むづかしい神経支配とかはすっ飛ばして、
    なんというか体感できるように話したつもりです。
    いかがだったんでしょうか。

    PC本体にUSB接続して、スライドをめくれるポインターなどというデジタルガジェットも使わせてもらいました。
    おかげで、壇に立ってしゃべるのではなく、客席でみんなと一緒にスライド見る感じで(しゃべる側の話ですが)リラックスして話させてもらいましたけどいかに?

    そのあとは看護学科教授・陶山先生の「排泄アセスメントについて」。
    話聴きながら寝ちゃいましたけど、ところどころに「武智先生のスライドにありましたが・・」などというセリフを挟まれるので、
    客席から観てる人によると、武智という言葉が出ると、寝ている武智がびくっと動くのが面白かった、等と言われちゃいました。
    そうなんですよね、慢性疲労症候群ですもんね。
    眠たくもなるよなあ。すんません。

    講義の後は、5人ずつのグループになって事例検討。
    今までは自己紹介のあと、自分の施設での問題点などについてフリーにしゃべってもらっていましたけど、今回からは「事例検討」の資料を元にのディスカッション。
    今回、排尿日誌の読み込みに主眼が置かれてます。
    自分も混ざってまあアドバイスなどを。
    そしてグループごとの発表とまとめ。
    最後に総括するのも、今回からは陶山先生ではなく、愛媛大学の若手の先生で、おお、ちょっと世代交代かなって感じでした。
    なんせもう10年もやってんだからなあ、そろそろ次の世代にねえ・・と言っても医者はそうそうおらんのよねえ・・。

    これからは蛇足ですが、
    行きの途中のSA「石鎚山」で食べた「焼豚玉子飯」。
    ありゃちょっとねの出来でした。本家今治のはどうなんだろう?

    先日教えてもらった、「重信バームクーヘン」も、せっかく東温市まで来たんだから買って帰ろう、とか思いながら、通り過ぎちゃったし。
    ああそうだ、じゃあリベンジで森松あたりの「メリーのラウンドパン」でもと思ったのもいつしか通り過ぎてたし。
    なんだかぼけらぼけらです。

    顔に疲れ出てるんでしょうかねえ。
    昼には患者さんが、
    「ねえ、先生もちょっとは心休まることがないとねえ」とか慰めてくれました(;_;)

    baumkuchen

    買ってないけどハタダから引っ張ってきた重信バームクーヘンの勇姿!


    伊予医師会の救急医療シンポジウム

    • 2012.02.25 Saturday
    • 16:49
     金曜日は伊予医師会の第10回地域の人々と共に学ぶ救急医療シンポジウム 災害と医療〜東日本大震災に学ぶ〜 』だった。
    風邪はまだ十分ではなかったが、なんとか、悪寒もないので出かけることができた。
    心肺蘇生実演も入れると4つの演題があり、どれも目一杯で、優に2時間を振りきってしまった。
    非常に疲れた、というのが実感。
    それでも、あの東日本大震災の現場に駆けつけたドクターや救命救急士の方の生の声を聞けたので非常に有益な夜だった。

    ・新しい心肺蘇生法(G2010) 伊予消防等事務組合 救命救急士

    ・災害と医療〜東日本大震災に学ぶ〜
    愛媛県立中央病院災害医療センター長 濱見 原 先生 

    ・被災地医療で学んだもの「支援する医療者自身の心の健康」
    四国がんセンター 統括診療部外来精神腫瘍科 医長 大中 俊宏 先生

    ・緊急消防援助隊の活動を終えて 伊予消防等事務組合消防本部 警防主幹 宮岡 政司 氏
    saigai

    精神科の大中先生はやはり話が非常にうまい。
    先生は、良寛の話を持ちだした。
    高名な僧侶である良寛さんが、71歳の時、新潟で大地震があった。
    彼自身は直接被災しなかったが、被災地をめぐりいろんな書簡をしたためた。
    その中にこんなのがある、

    災難に逢う時節には災難に逢うがよく候。
    死ぬる時節には死ぬがよく候。
    これはこれ災難をのがるる妙法にて候。 

    日常というのは実に平々凡々に続いてゆくのかとおもいきや、随所に落とし穴が待ち受けている。
    この関係性が永遠に続くなどということなどひとつもないのだ。
    自分の努力や社会の努力でどうにかなるものも中にはある。
    だけどどうにもならないことだって往々にしてある。
    その最たるものが天災だろう。
    その中で絶望にさいなまれる人たち、自分には何も出来なかった、誰も助けられなかったと自分を責める人たち。
    それは被災地に入った医療従事者やボランティアとて同じだったのかもしれぬ。

    前年度と比較すると、地震の余波が過ぎ去った5月の自殺者の数は、日本全国で前年度の1.2倍、福島県では1.5倍だったという。
    みんな地震で心が壊れてしまったのだ。

    死ぬる時節には死ぬがよく候。

    良寛さんが説いたことの言葉は一体何を意味するのだろう?

    自分は一塊の人間であり、
    確かに一塊の人間にも誰か他者を助けることができる時だってあるが、天の意向の前では何もできない無力な存在でなんの助けにならない夜もある、そんな限りある存在なのだ。
    そう知ることもまた大事なのではないか・・ってなことか。

    コトバに置き換えるとなんかちょっとだけうさんくさいが、自分の前の壁をどうやっても乗り越えられないときは、確かにそれを認めてしまうこともひとつの方法かもしれない。
    もちろんそれで壁を乗り越えられるわけではないのだけれど・・。

    それがPTSD(心的外傷後ストレス障害Posttraumatic stress disorder:PTSD)を乗り切る極意ではないかと。

    【蛇足】

    ”time to die,”
    『ブレードランナー』のレプリカントはそう言ってデッカーを助けて死んだ。
    そのセリフをもう一度引用しよう。

    『俺は、おまえら人間には想像もできないものを色々見てきた。
    オリオン座のそばで炎に包まれた攻撃型宇宙船、
    タンホイザー・ゲートの近くで闇の中に輝く C ビーム。
    それら全ての瞬間も・・・時が来れば失われる。
    ・・・・・雨の中の涙のように。
    ・・・・・死ぬ時間だ(Time to Die.)。』

    ・・というわけで、今朝も起きたらほぼ声が出なかった。
    だましだまし外来をやって、なんとか残務を片付けた今。

    小児がん治療医・細谷亮太先生の言葉と、その死生観と星野道夫のこと

    • 2011.10.21 Friday
    • 14:48
    驚くことでもないのかもしれないけど、
    自分とおんなじこと考えてるヒトいるとやっぱりびっくりするわなあ。
    死生観とか宗教観とか、個人レベルで異なってもちろんいいと思うのだけど、マスになると、なんだか『主張』できにくく、個人の意志が流されていって、当人もそれで仕方ないよと納得してしまうのがこの国の欠点かな。
    死後の世界とか、蓮の花とか、地獄とか、概念としては面白いかもしらんけど、なんだか聞いてて鼻白むもんなあ。
    死んでから後のことなんか考える暇あったら現世のこと考えなよ、この「今」生きてる、原発がそびえ立ってる世界にしか『生者』はいないんだから、そう思う。

    そして、いつも言うように、自分の頭の中にその人がいる限り、その人の『死』なんてないのだ、と、思うよ。

    じゃあ自分が死んだら?
    死んじゃったらそこから先はnothingなんで自分で考える範疇じゃない。
    例えば大気の中に、精霊となって漂い、家族や子孫を見守ってやることができるのかもしれないし、亀に生まれ変わって泳ぎ続けるのかもしらん、もしかしたらね。
    でも、それは、おれの図り知る所ではないんだよ。もし神様やらoverloadがいるとしたらの話だけどね。

    聖路加病院勤務、小児科がん専門医・細谷亮太(63)先生の言葉より・・・

    「人は死んだら終わりではない。
    誰かがその子と過ごした時間を覚えている限り、その子は死なないんだ、と。
    実感してそう思えるようになった頃から、医師を辞めたいと考えなくなったような気がします。」

    「人生、長いか短いかではない。
    生まれたことにこそ意味がある、としみじみ思います。」

    先生のドキュメントの映画ができたそうだ。→http://ow.ly/74fQb 

    いつだったか、アラスカで亡くなられた写真家・星野道夫氏の死生観にも圧倒された。
    それは人類の営みについても言及して、個人という概念を軽々と超越したものだった。

    昔のblogより抜粋;

    星野道夫が言ったように、物語は受け継がれてゆくのだ。
    自分の前に自分の祖先を並べてそのまた祖先を並べていく。
    たった数十人の男を並べただけで、人間の歴史なんて簡単に説明できるのだから。
    そう考えると、確かに彼の言うとおり、マンモスの時代もそう遠い昔ではないような気がしてきたものだった。


    土曜の午後はたまった医学書など、、、

    • 2011.07.09 Saturday
    • 18:09
     今日はなぜか昼から勉強の日になってしまった。

    tweetもしたけど、一応泌尿器科の専門医なのに、実はまだ改訂された『前立腺肥大症診療のガイドライン』も熟読していない。
    透析学会の、心疾患とかHCVのガイドラインも読もうと思って持ち歩いてるだけだ。
    透析の現場では、中外の工場が被災で再開の目処がつかず、『レナジェル』(リンの吸着剤)が緊急措置海外輸入の飲みにくいものに置き換えられた。
    その中外から、もう少しするとマンスリータイプの画期的なESA製剤(造血剤)『ミルセラ』もリリースされる。
    そうなると実際の患者さんを対象にその製剤を使わせていただくことになる。
    また勉強と実践、そしてそれが患者さんに還元されてゆくんだけどなぁ。
    いや決して『わしらは実験台じゃけえのぉ(なぜか岡山弁)』ではないのですよ、
    時々そうやってわざわざみんなの前でアピールする患者さんもいるんだもんなあ。あれ困るよなあ、まあ困らせるために言ってるんだろうけど。
    とにかくそんなこんなで医学雑誌や医師会雑誌やらMRさんの持ってくる文献やらはどんどん積まれて消化ができないうちに次が来る。
    みんな一体全体どうやって勉強してるんだろうね?

    そんなわけで本日の夕方からある、キリン主催の『CKD患者の合併症対策-貧血管理の重要性-』というNesp絡みの話も聴きにゆくゆとりなどない。
    T内さんごめんなさい。

    自転車屋さんから電話があり、ハンドルがグチュグチュになった我が愛車の部品が揃うのは23日以降とのこと。
    長い長い空白だなあ。
    自分の肘の擦過傷は収縮してかさぶたになってきた。
    この痛みはやがて消えてゆく。しかし、とにかく、一番ひどい痛みを受けたのは我が愛車で、それを詫びたい。

    家に帰って夕食を作らんといかんし、それまでもう一頑張り。

    そういえば早朝見たテレビで、さだまさし氏が若い頃『長江』という映画を作ってこけて、
    28億だか利子込みで35億の借金をして、それを30年かけて返したと、ひょうひょうと言われていた。
    「あれがなかったら、バブルの時にさだまさしきっとこけてたよ」、と。
    ああ、ここにもすごいヤツいたよ、と、ファンでもない自分が呻ってしまいましたよ、さださん。
    最近いつまで働くのとか、借金いつになったら完済できるのとか、そんなハナシを振ったり振られたりするが、
    オレの借金も『現在』のオレを形作ってきてくれてるのかもしれないなあ。

    などと。

    medical201107


    日経メディカル2011.7『SocialMediaでつながる医療』(p58-74)という小特集を読む。

    mixi,twitter,facebookなどを使って、
    医療相談をしたり(mixiの山内美奈氏の『東北地震・医師による健康相談室』)、
    医局内でのカンファレンスをしたり(FBでクローズドなグループを作り共有する)、
    指導医と研修医が症例を検討したり(これもFB)、と、事例を見るとかなりディスカッションは活発だ。

    こんなFBページも自分に参考になるのかな?
    内視鏡医 阿部光将
    東京都 内田医院
    医師の作ったオンライン喘息日誌もある(これなんかすごすぎです)

    でも実際自分で使って呻吟せんとやっぱり明日へはいかんのでしょうね。

    そのうち以下から記事も読めると思うので一応リンクは残しとこう。

    単なるメモでした。

    愛媛大学医学部寄生虫学教室 元教授 西田弘先生ご逝去 つれづれ その2

    • 2011.06.16 Thursday
    • 10:28
    評価:
    コメント:教授、お元気ですか?

     昨日の新聞にまた死亡記事を見つける。
    西田弘氏。松山市の特別養護老人ホームでご逝去。享年82歳。
    愛媛大学寄生虫教室の教授だった。
    岡山の人なのでなんだか親しくさせていただいた。
    「ulalaくん、それじゃあおえめえ、ここはこうせられえ」(それじゃあダメでしょ、ここはこうしたほうがいいんじゃないの)とかそんな感じの言葉だったかな?

    後でよくよく考えると、自分が愛媛大学医学部を受ける際の最終面接の時の面接官も先生だった。
    あの時いきがったガキの自分は、1980年に死んだジョンレノンの追悼本を、教育講堂の周辺の、だだっ広い、そして寒い寒い廊下で、黙々と読んでいたのだった。
    松山市駅というところから郊外電車で延々と30分くらいかけて走り、景色がどんどん寂れていったはてに田んぼの真中に医学部はあり、
    なんだかその最終試験に臨む自分というヤツは、前途洋々というよりも、妙に覚めて人生を達観したような気分だったのを覚えている。
    でもそんなの全部嘘だったのだけれど。
    それは、まだ実社会もなぁんも知らん自分の、経験値も知識もない妄想みたいなものにしか過ぎなかったのだ。
    でもその時の、なんかふっと風がないだような感じは今でも思い出せる。
    面接の説き聞かれた内容は・・すっかり忘れました(笑)。

    不思議なものだ。

    なんか突然顔面神経麻痺になって困ったと、顔をホントひきつらせたまま言われるのには、不謹慎ですが笑いました。
    よく考えたら後に先生を引き継がれて教授になられたT先生にも、開業してから必死の思いでようやくとれた学位論文の審査委員をしていただきました。
    審査を終えて菓子折り持って挨拶に伺ったら、「ulala、お前、そんな水臭いことすんなよ」と笑っておっしゃってくださいました。
    その笑顔がとっても嬉しかったのを覚えてます。
    いや人生ってこうやって考えてみるといろいろなことが起きてますね。ホント奇遇でした。

    漫画の話ばかりで恐縮ですが、簡単に言うと、山下和美氏描くところの『天才柳沢教授の生活』の柳沢教授をちょっと田舎のおっさん風にした
    ・・という感じが当てはまりやすいのかな。ねぇ、先生。

    先生、きっと天国でも寄生虫の研究ですね!田んぼとか入ってタニシ取って、顕微鏡で眺めたりしてるんでしょうね。
    また自分の脳味噌の中に時々出てきてください。ご冥福をお祈りします。


    介護保険と『蓋然性』というコトバ つれづれ その1

    • 2011.06.14 Tuesday
    • 17:49
     介護保険審査委員ももう延べで数えると5年目。なのにやはり介護のことは今ひとつ理解出来ていない。
    1回の審査で、30例の審査を行う。
    ソフトが出した一次判定との整合性を討議するのだ。
    この4月から3度目の任期(1期が2年)で、頭を悩ませながら予習して怒涛のごとく討議している。
    審査委員は4人で、みんなで意見を出し合うのだが、やはり大体の意見が一致するのは面白い。
    ソフトがはじき出した答えを、人間が後で修正するのだが、
    この人間が集う会が存続しているところを見ると、
    コンピューターのロジック解析だけではやはり拾いあげることのできない項目があるということであり、
    それは関数でもチェック項目でもなく、調査員さんが書いたベタなテキストの中の項目に存在しているものなのだというアナログ性。
    それは、いくら電子カルテとか言っても、結局カルテの中で最も多い情報は、医者の書くベタなテキストの中に埋まっている・・というのと似たようなものなのかもしれない。
    もし判定ソフトだけで『要介護者』の介護像の精密性をあげようとしたら、おそらくチェックシートに加えられる項目は今の数千倍にも膨らむだろう。
    そう考えると、この審査会の作業っていうのは、日本人の好きな、行間に埋もれているものを拾い上げる、とかいう、現代国語とかコブンの鑑賞みたいな作業なんだろうか。

    その人の状態像を頭の中で資料から練りあげて、コンピューターの解析と突きつける、というのは、ちょっとしたスリリングな頭のゲームとも言えるのかも知れない、
    いや、しんどくって、実はそんな情緒もクソもないのだけど・・。

    この判定書の中に、聞きなれぬ『蓋然性』という言葉が使われている。
    みなさんの中で、こんな単語が日常会話で飛び交っていたりするだろうか?

    認定調査の結果及び主治医意見書の結果から推定された認知症高齢者の日常生活自立度が「彊幣紂廖米常生活に支障をきたすような症状・行動や意思疎通の困難さが多少見られても、誰かが注意していれば自立できるが「供廖砲任△訃豺腓粒諺垣が表示されます。

    とか書かれている。

    つまり医師(判定供砲板敢紺の判定(判定機砲異なった場合、介護を受ける人の日常自立度が彊幣紊任△覲領┐呂匹里らいでしょうかみたいな、
    平たく言うと「確からしい」という確率のことみたいなんだが、なんかしっくりこない。
    ここで、蓋然性50%以上の場合、介護給付(要介護1)と判定される。介護1と要支援2では、受けられるサービス量が微妙にことなってくるのだ。

    これ以上考えるとまた頭がバーストするのでこのへんで。
    「蓋然性」の世界を論じているうちに、世界は「蓋然性」から脱落していっているような気もする。



    生姜ご飯、穴子ときゅうりの酢の物、シリコンスチーマーで作る餃子の皮のミートラザニア。

    国民2人に1人が癌の時代がやってくる

    • 2010.10.01 Friday
    • 13:56
     旭化成主催の『愛媛排尿障害研究会』第2回に出かける。

    今回は、開業医としていつまでたってもイメージできない、
    「前立腺癌小線源療法の現状と今後の展望」東京医療センター泌尿器科・斉藤史郎先生の講演を聞きに行ったのだ。
    high risk症例でも、手術療法と遜色ない(小線源の方がいい?)というような成績を聞いて、ますます手術は減るんだろうなと実感する。
    ということは外科医のなり手はますます減るのだろうか、と、短絡的に結論してはいかんのだろうが、やっぱりそうなのかな。

    10年後には日本人の2人に1人は癌になる。
    そしてその50%が放射線治療を受けるようになる。
    ということは日本人の4人に1人が放射線治療を受けるようになる
    しかしながら、日本の放射線治療医数は圧倒的に足りない(450人、アメリカは5000人)、設備はまずまずとしても。

    ・・ってな話を聴いていると、頭が朦朧としてきた。

    愛媛新聞には、高齢社会で、広田村とかそのあたりの公共交通機関の消滅の連載がされている。
    老人が病院に通う足が無い、交通費の負担が増した、病院は診療所になり、診療所の医師は減った・・。
    松山市内の病院の巡回バスが老人の足がわりになっていたりする。
    うちの透析患者さんも院内送迎をしてくれんのかと再々言われる。

    これってヘンな話じゃないか?

    医療は国民皆保険で(一応)担保する、そのくせアクセスに関してはノータッチだ。
    介護保険での送迎は担保されている。
    では、送迎をやってる診療所や病院は白タク行為なのか?
    ある人はマイカーできて、ある人は公共機関で来て、ある人は自転車できて、ある人は子供に送ってきてもらって、ある人は介護タクシーで来る。
    このへんの藪をつっつくとナニが出てくるかわららんのでこのへんまでなのだが、
    高齢化社会の行く末を考えると空恐ろしくなる。

    壁に向かってただつぶやいただけ

    • 2010.07.12 Monday
    • 18:33
    train 
    昨日、講演会が終わって飲み会モードに。6時間くらい飲んだかな。
    今後の事業の展開の話から、『性善説』と『性悪説』の話になった。
    自分は『性悪説』の方になったが、そう言われるほどペシミスティックな人間なわけでもないんだけどなあ、と思いながら聞いていた。
    でも、自分以外はみんな自分たちを『性善説』側として挙手していた。びっくり。

    話の詳細をつらつら書くこと自体が、話を自分の側に引き寄せることになるので詳細は省略するけど、
    『損得には関係なく、自分とか社会とかのレベルアップのために、ボランティア精神で活動する人は世の中にはちゃんといますよ』、
    と言うのが向こう側の見解で、
    あなたもそうやってやってるじゃないの(例えば排泄ケアの仕事)、と言われれば、そうだったのだけど、
    それは自分の好きでやってることだから容認できるわけであって、
    でも赤の他人になにかを振るときには、
    例えば賃金で評価するとか、資格で評価するとか、
    そうしなけりゃダメだヨォと、わかりやすく言えばそういう下卑たこと世俗的なことをしうつこくしつこく叫んでいたのである。
    それでバトルになったのだった。と思う。

    そういう人間がいないわけではないだろうし、確かにいたら非常に喜ばしいことだとは思う。
    世の中は善意で充ち溢れているのかもしれないし、すぐに損得勘定で考えるのはさもしい人間のすることなのかもしれない。
    でも、世の中にそういう人間がいるのだからというのをそもそもの前提にしてプランを練るのはおかしいんじゃないの、ってことが言いたかったんだけどなあ。

    そりゃ、たしかに昨日は、何でもかんでも否定的に言っただけで、じゃあ具体的にどうすればいいのかということを提示できなかったので、そんな自分も、じゃくい輩だなあとは反省したけど、
    その人の善意とかその人の達成感みたいなものに期待しちゃうやり方(全面的におんぶしちゃうこと)はなんか昨日は全く納得できなかったのだ。

    ではこれはビジネスか?否。
    ではこれは遊びか?否。
    ではこれはボランティアか?否。
    でもこれは立派な社会的活動だ。

    あくまでもリスクとリターンを考えてしまう自分は、そんなペシミスティックな人間なんだろうか?

    すみません、いささか了解不能の文章ですが、書いときたかったので。

    もしかしたら自分が他人の評価としていっつもしているmoneyという手法に自分自身がずいぶん嫌気がさしてるだけなのかも。

    ヒトは最後は社会性に生きるんですよ、そう、ウチの社会労務士さんは言った。
    ビル・ゲイツもそういえばなんかやってるな。
    勝間さんの本買うと、その一部はなんかどっかの基金になるんだっけ。
    アグネス・チャンがやってたのはなんだっけ。

    ああ、おれはやっぱりそんなヒトにななれそうにないな。ユニセフの封筒を捨てる。

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